言葉にできない感謝を。2023年の備忘録
2023年が終わろうとしている年の瀬。今年はPUBG競技シーンでの取り組みについて深く考えつど振り返り、楽しみつつも沢山悩んだ1年でした。
改めてにはなりますが、ずっと応援して下さった皆様、チームの皆様、PUBG JAPAN様、PUBG競技シーンを通して関わってっ下さった皆様、本当にありがとうございました。
これからも、情熱を忘れずに少しでも日本のeスポーツに貢献できるように末席からではございますが頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します!
私のお伝えしたいことは以上です。下記からはお時間のある方のみお読みください。
活動を休止するという事に関して悩みに悩んだ結果、自分を押してくれたのは「前に進みたい」という自分の気持ちでした。後悔はしていません。そして本当に沢山の皆様に感謝しています。
いくつもの別れ
12月4日に突如告知させていただいた投稿です。本当に沢山の皆様にコメントを頂き、自分たちがさせていただいていたことが沢山の方から惜しまれる事だったんだなと実感しました。自分たちは熱く温かいコミュニティの中にいると心から思いました。「同士」と呼んでいただける方もいらっしゃいました。
沢山の方から「支えてくれてありがとう」というメッセージを頂きました。とても嬉しかったのですが、それは違います。自分達が支えたのではなく、このシーンで自分たちを本当に沢山の皆様が支えてくださったんです。
PUBGの競技シーンには、自分が理想とするコミュニティの概念が活きているように思います。それは、大会を中心に一方通行ではなく、主催・運営/制作・チーム・視聴者・パートナーが円になって応援し合う世界です。今年後半少しブレがありました(自分は残念に思っていました)が、常に選手を中心に考え、選手を前へ押し出していこう、もっともっと大会を良くしていこうというところも好きでした。
シーンが成熟したからそういう世界になったとも言えます。自分なりに精一杯やりましたが、新規に応援して下さるファンを再び広げることが出来なかったことはチカラが足りず心残りです。
自分はプレデターは、eスポーツの中でコアなシーンをいわゆる一般の方へ伝えていくのが自分たちの役割だと思い実践しています。シーンが本格的に立ち上がったのは2018年、まだeスポーツは今よりも社会性が低く人のアテンションも低かったと思います。
企業が自らのSNSを使い自分たちの取り組みをどんどん紹介していこう。自分たちが好きな世界を沢山の方に知っていただこう。それが自分たちの利益にいずれ繋がると信じたからです。まだまだ恥ずかしいレベルですがプレデターに自分が思うeスポーツブランドを纏う事が出来たと思います。それもPUBG競技シーン、応援して下さる皆様のお陰です。
葛藤
2018年12月にPredator League 2019 JAPAN Roundでシーンに関わってから、毎日忘れることはないぐらい競技シーンと向き合ってきました。スポンサーとして、大会の共催として、公式パートナーとして、日本語配信パートナーとして、また大会の主催として。公式大会だけでなく、SCRIMのサポートを通しても本当に沢山の試合を観戦し、学び、沢山の方と出会い、知り合い、繋がり、そして別れ、自分にとっては仕事を飛び越えた生活の一部だったように思います。
本当は、去年2022年東京で開催させていただいたPredator League 2022 Grand Finalsを最後にシーンでの活動を休止しようと考えていました。
もう1年頑張ろうと決めた理由は、あの大会で日本代表が下位に沈んでしまった事(悔しかった)と、やめるという事に対して自分をで説得しきれなかったから。そして何より応援して下さる皆様でした。2023年を最後だと決めて今年に臨みました。
2023年は、関係者の皆様共々何とか盛り上げたい気持ちで頑張ったと思いますが、どうすればいいんだとうち手にかけたのも事実です。大会が一つ終わる度にあと大会いくつだ….と終わりが近づく事への悲しさと、それでもまだやれる機会があるという喜びが溢れました。でも、終わりを数えている時点でもう駄目なんです。気持ちが折れていたと思います。
夏頃にPUBG SCRIM JAPANのNickyさんに自分は今年の公式戦が終わった後、このシーンでの活動を終わりにしようと思っている事を相談しました。公式大会以上にシーンを愛し、選手を思い、そのシーンの成長のために尽力された方だからです。詳しくは書けませんが、彼もシーンに対して情熱は持ちつつ、SCRIMの継続開催に関しては悩んでいたんじゃないかと思います。今年に入ってSCRIMへ新規で参加するチームが無くなったと改めて聞いたことは自分の一つの判断に繋がったなったことは間違いありません。
言い訳になるのですが、自分は企業ブランドのマーケティングの責務からどこまで行っても逃げることが出来ません。個人、谷 康司と、担当 谷 康司の間で本当に長い間悩みました。小さくなるシーンの中で、頑張るチームや応援してくれる皆様に対してまだまだ頑張らないとダメだと思う気持ちとずっとずっと戦っていました。今年の後半は義務感のようなものを感じるようになりました。
PUBG JAPAN CHAMPIONSHIP Phase2 最後 SunSisterの敗退が決まった瞬間に自分の気持ちが本当に固まったと思います。
自社で開催させていただいている、プレデターリーグがPUBGの採用を見送りVALORANTへ移行したことも大きな転機でした。自分は韓国、タイ、ベトナムと一緒にPUBGでの開催を強く後押ししましたが、去年東京に向けて自分がごり押しした「開催国が競技タイトル2の内一つを決定することが出来る」ルールが最後足を引っ張る形となり、開催国フィリピンがVALONRANTをピックし、PUBGを推す地域が4という中2ndタイトルとしても押し切ることが出来ませんでした。
約5年間を振り返り
あっという間でした。それでもずっと思う事があります。プロの大会とチームは表裏一体で双方向にお互いを理解し、向かうべき方向にチカラを合わせて進んでいくことがとても大切だと思います。大会スポンサーは自分たちの持てるチカラでその大会へそこへ出場するチームの露出をドンドン出す。
リードするのはいつも大会側です。自分たちがそこに出場するチームに向けて何ができるのか?一緒に何を目指すのか?しっかりコンセプトを持ち、かつ最後それがチームのどんなメリットになるのか?をチームに説かなければならない。チームは選手に至るまでそれを理解して大会と共に歩まなければならない。
ファンは推せるだけ推す。いつ自分の好きな大会やチームが無くなっても後悔しないように。
自分も道半ばですが、この5年間はしんどいなと思う事の方が多かったと思います。それでもそれを上回る先が見たいという好奇心が上回ったから続けられたと思います。凄く充実した日々を過ごすことが出来ました。いい時もそうでない時も沢山の方の応援に支えられ、続けることが出来ました。そして、自分がPUBGシーンが好きだという事はこれからも変わりません。
未来へ
2024年度以降、プレデターとしてご協力する大会は何も決まっていません。無理に決めようとも思っていません。2018年PUBGに出会ったように、また出会う事もあるでしょう。大変失礼かもしれませんが、いわゆる宣伝広告のために大会に協賛しようとは微塵も思っていません。
それが目的なら自分はそのお金を他のメディアに使います。その方が1000%効果的だし何より楽です。それでもまたやりたいなと思うのは、そこに選手がいて、それを応援するファンがいて、その中に混じり応援する環境があるからです。シーンと共にいくつもの障害を乗り越える、そんな環境は他に無いと思います。その中でブランドは磨かれ、大きくなっていくと自分は思います。
年初から自社の大会の決勝が開催されます。またそこで何かドラマがあることを祈りつつ、日本代表チームFAV gamingとREJECT Mayを精一杯応援したいと思います。
2024年が日本のeスポーツにとってまた成長の年となりますように、そしてそれを応援して下さる皆様が夢と希望に溢れた一年をすごされることを心からお祈りしております。改めまして、PUBGで長い間お世話になった皆様ありがとうございました。2024年全員が #ドン勝 することを祈って、今回のノートを終わります。