動物たちに癒やされた【グロースターの仕たて屋】ビアトリクス・ポター著
「ネズミのイラストがかわいい」
表紙を見た第一印象です。
ピーターラビットみたいと思ったら、
作者が同じ人でした。
2022.12.18のメロディアスライブラリー放送。
・あらすじ
イギリスの町グロースターに住んでいる仕たて屋が市長の服を作ることになります。
しかし「べにいろのあな糸」がひとかせ足りません。
そこでねこのシンプキンにおつかいを頼みますが、シンプキンは仕立てやがネズミを逃したことに腹をたて、買ってきた「あな糸」を隠してしまうのです。
それが原因で仕たて屋は寝込んでしまいました。
・感想
時期がクリスマスの話なので、
時期的にピッタリでした。
「あな糸が足りぬ」と言う言葉が
何度も出てきます。
ボタンホールは小さなものでも
見た目以上に糸がたくさん必要になります。
ミシンがある現代ならそこまで時間がかからないけど、手縫いでボタンホールを縫うとなると、どれだけ手間暇かかるだろうかと想像。
ミシンは諸説ありますが、
イギリスで普及したの1870年以降の話。
こちらの本が出版されたのが1903年なので、
持っていなかったと想定。
販売してたとしても高額だったので、貧乏生活を送ってた仕たて屋さんは買えなかったかも。
ネズミさんが楽しそうに歌いながら、
市長の洋服作りをしてたのにホッコリしました。
ねこのシンプキンもですが、
動物が出てくる物語は心が和みますね。
最後は仕立て屋さんが裕福になり、ハッピーエンドに終わるところに絵本らしさを感じました。
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