パウ・パトロールから学んだ「3つの幸せ」【パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー】
大人一人で見に行きました。
来ているのは子連れの人ばかり。
近くに座ってた男の子が、
「パウ・パトロールだ」とか
「スカイすごい」とか話してて
ホッコリしました。かわいい。
・体が小さくて悩む
今回はスカイのお話です。
公式画像の位置を見てもわかりますが、
スカイ目立つところにいます。
生い立ちに触れられます。
見ての通り、他のメンバーよりも小さいです。
(ダックスフンドのリバティは例外)
体が小さいことで、苦難を強いられてきました。
作中でも「こんなチビなんてチョロいもの」と
バカにされるシーンが何回か出てきます。
それでも負けじと立ち向かっていきます。
「体は小さくとも、存在までは小さくない」
スカイからそう感じ取りました。
スカイの回想シーンの曲が気に入りました。
後から調べたら、なんとクリスティーナ・アギレラが歌っていました。
中高生の時によく聴いてました。
『Learning To Fly』というタイトルです。
・スカイとヴィクトリアの明暗を分けたもの
今回、マッドサイエンティストのヴィクトリアが登場します。
2人の共通点は、「周りに存在を認めてもらえない」ことです。
しかし、その後の行動に大きな差が出ました。
スカイは、一歩踏み出すことでケントと出会いました。
その後、パイロットとして大活躍です。
空に関する任務は彼女の専売特許でしょう。
ケントやパウ・パトロールのメンバー、
そして町の人からも認められています。
樺沢紫苑先生の『3つの幸福』で当てはめると、
「ドーパミン的幸福」も「オキシトシン的幸福」も満たされています。
※詳しくはこちからから。
一方で、ヴィクトリアの場合、孤独かつドーパミンが暴走しているように見えました。
孤独なため、オキシトシン的幸福はありません。
大いなる力を手に入れるために、
いろんな場所でトラブルを起こしています。前回の映画で出てきたライバール市長もビックリです。
「マッドサイエンティスト」とバカにされ、
「見返してやる!」と行動した結果、
大惨事になります。
「そんなことをしたら、みんな困るよ」とスカイが忠告しますが、「みんななんかどうでもいい」と自己中ぶりを発揮します。
鶏が先か、卵が先かの話になるけど、
自己中だから周りが離れて孤独になったのか、
孤独だから自己中になったのか。
悪事を働くキャラは、孤独なんでしょうか。
ライバール市長にも、
ニャンパトロールというネコたちがいますが、
ケントとパウ・パトロールほどの絆は感じません。
「オキシトシン的幸福」が、
分かれ目になっているように見えました。
・彼らだって役割を果たす
3匹のジュニアパトローラーズが体験にきます。
パウ・パトロールよりも小さい子犬です。
危険が及ぶということで、
体験は中止になってしまいました。
しかし、パウ・パトロール全員が窮地に追い込まれた時に彼らが助けました。
その後は、お世話係のリバティの車に乗って同行します。いい仕事をしました。
確かにパウ・パトロールの戦力には及ばないかもしれません。
しかし、それでも彼らなりに役割を果たしているのを感じました。
・特殊能力の使い方
今後は個性を大切にしながら、社会の役に立てる時代になると感じました。
マイティパワーで、それぞれの特殊能力を発揮しました。
予告編では、マーシャルは火を出せるようになってましたね。
その特殊能力の使い方には大きな差が出ました。
ヴィクトリアやライバール市長は
自分のために使った一方で、
パウ・パトロールのメンバーは
他の人のために使いました。
ここでも強さの秘密は他者貢献かと思いました。
・感想
ヴィクトリアの声をやってた仲間由紀恵さん、
いい味出してました。
仲間由紀恵さんといえば、私の中で
『相棒』の社美彌子のイメージが強いです。
彼女を初めてみたのは
ドラマ『P.S. 元気です、俊平』です。
当時小学生でしたが、「美人だけど、嫌な女性」と思っていたことを思い出しました。
社美彌子役だとそこまで悪役キャラと感じませんが、今回の役では悪役っぷりを発揮してました。
前回の映画で夫が不思議そうに話していました。
「これが『半沢直樹』なら、ライバール市長はとっちめられて、反省してそう。でもパウ・パトロールでは助けちゃってるよ」と。
夫は、池井戸作品が好きなので、
余計そう思ったようです。
大の大人でも、見応えがありました。
子どもがいなくても楽しめるアニメです。