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名探偵の起源【シャーロック・ホームズの冒険】アーサー・コナン・ドイル著 大久保康雄訳

『名探偵コナン』の江戸川コナンや、
『相棒』の杉下右京の由来は、
シャーロック・ホームズから来てるのではないかと
今更ながら気づきました。

そういえば、名探偵コナンの映画に
『ベイカー街の亡霊』というタイトルの作品がありました。まさにシャーロック・ホームズが活躍してたイギリスが舞台です。

杉下右京も、ロンドンで過ごしてた時代があり、
因縁の元相棒がいたくらいです。

今でも多くの作品に影響を与えているのに
驚かされました。

あとがきで触れられていましたが、
シャーロック・ホームズのもとになった人物は、
著者が医学部時代に出会った教授です。

著者が医者なのに驚きました。
患者さんの様子を観察するスタイルから
インスピレーションを得たそうです。

メロディアスライブラリー2010.3.14放送。



・飛び抜けた観察力

「きみの場合は、見るだけで、観察しないんだ」

シャーロック・ホームズの冒険 p13

ワトスンはじめ
他の人と同じものを見ているはずなのに、
彼にしか見えないものでもあるのだろうかと
考えたくらいです。

・必ずしも事件化しない

『バスカヴィル家の犬』のように
殺人事件になることもありますが、
事件化しないケースも多々あります。

収入のある娘を自分の手元に置いておくために
偽装結婚をして失踪した父親、
「乞食業がこんなに稼げるなんて」と家族に内緒でやってた新聞記者、
監禁してる娘になりすましてほしいと家庭教師を依頼する一家…。

事件化する話もありましたが、
奇妙な話も少なくありませんでした。

「探偵物=事件化する」という固定概念が
覆されました。
この固定概念も、『名探偵コナン』の影響が強いと感じます。映画もアニメも毎回殺人事件が起こります。

・感想

子どもの頃に読む人が多いと思いますが、
私は読んだことがありませんでした。
シャーロック・ホームズもですが
江戸川乱歩や松本清張などもノータッチです。

直木賞候補作を全部読もうってことで、
ミステリーを読むようになりましたが、
『名探偵コナン』や『相棒』の影響か、
探偵か警察が出てくる話がしっくりきます。

警察の話だと相棒を見てる気分で
スムーズに読み進められますね。

「『だまされないための訓練』という意味なら、良質なミステリー小説を読むのがおすすめです」

僕らが毎日やっている最強の読み方(池上彰・佐藤優著)

「娯楽と思われる小説でこんな読み方ができるんだ」と衝撃を受けました。
ミステリー小説好きさんは、騙されにくいのでしょうか(笑) 

頭脳明晰の彼らからこんなことが学べるなんて
面白いなぁと思いました。

以上、ちえでした。
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