2022年の「何これ!?」本
2022年もいろんな本を読んできました。
その中には「何これ!?」と
思わず声に出てしまった本もあります。
それらの方に共通するのは※「開いた本」です。
※詳細はこちらより。
Todoが主に書いてあるビジネス書とは違い
「あなたはどう思うか」と問いかけられています。
同じ本の感想文を、他の人が書いたら
全く違う内容になるだろうと思われます。
1.赤い魚の夫婦
感想文はこちらです。
メロディアスライブラリーで紹介されました。
ラジオ放送で年末に「今年のオススメ」を
選ぶ企画がありましたが、
私はこちらの本を選びました。
放送では別の本が選ばれていましたが、
Twitterで私と同じ本を選んでた方がいました。
とても親近感が沸きました。
メキシコの作家と言われても
馴染みが全くなかったので、
どんなものだろうと未知の世界でした。
スペイン語圏の本は翻訳されることが少ないです。
それでもこの著者さんは今後、
日本でも売れるのではないかと予感させました。
翻訳家の方のTwitterのアカウントを見たら、
この著者さんの別の本が翻訳されるそうです。
読んでみたいです。
ありふれた日常と動物の状態が混じり合ってて
「よくこんな表現をしたものだなぁ」と
衝撃を覚えました。
2.乳と卵
感想文はこちらです。
図書館でたまたま見かけて読んでみました。
よく見たら2007年に芥川賞を受賞しました。
タイトルから見て、お菓子作りの話と思いきや全く関係ありませんでした。
乳は豊胸手術をしようとしてる母親、
卵は初経を迎えた娘を象徴。
確かに乳も卵も生命を象徴する単語であります。
お菓子の材料と思い込んでましたが、
性と生の話だと感じました。
自分は思春期の娘はいないけど、
このくらいの年齢の娘さんがいる方に
ピッタリと感じました。
3.ファスト教養
感想文はこちらです。
「あー、なるほど」と、
いろんな気づきがありました。
昔に比べて、
本のあらすじを紹介してるサイトが増えてます。
YouTubeでも本の内容について
語ってる方が増えてきてます。
一部人気のチャンネルもありますが、
どうも私は馴染めませんでした。
月平均約10冊前後読むのにも関わらずです。
「なぜか」と違和感がありました。
その理由がわかった本です。
ファスト教養を読書のポートフォリオの
位置付けから考えると短期投資と捉えてます。
行動を変える本がその代表でしょう。
短期間で利益を得るのを目的にしてます。
ファスト教養にどっぷり浸かってる人たちは
中期から長期の視点が欠けていると感じました。
中期から長期の
「すぐに結果を出さなくてもいい」読書を
全くしてない人がこんなに多いのかと感じました。
ファスト教養と位置付けられる本が
比較的売れるものあって増えてきてます。
同時に読者の読み方も変わってきてると感じます。
「そもそも本の感想文を書いたり、
実際に行動を移したりして、
試行錯誤はしないものか」と疑問でした。
実際にアウトプットをしようとしたら、
ファスト教養的な読み方では
できないことに気づきます。
読書をする人はそれなりにいても、
アウトプットをしたり、
そこから先もっと深堀したりする人は
あまりいないという事実にも気づかされました。
先日ホームラン本で紹介した
『1% の本質を最速で使う「理解力」』でも
登場しましたが、
「理解したつもりという壁を乗り越えて、深みへと踏み込む力がある人」は少数だと感じました。
著者の懐の深さを感じたのは、
ファスト教養を完全に否定していないことです。
ある程度仕方がないと言いつつも、
完全に受け入れたくないというジレンマを感じました。
・まとめ
先日のホームラン本とは別枠で設定しました。
ホームラン本のように
Todoが書いていないので、
具体的に行動を移すのは難しいです。
先日フォロワーさんとお話しした
「閉じた本」と「開いた本」の
「開いた本」に該当する3冊です。
「自分だったらどう思うか」と
考えさせられる本でした。