5年前の出来事を思い出させた作品【ひきこもり図書館】頭木弘樹著
ハン・ガンの『私の女の身』を
読みたくて手にした本です。
他にも引きこもりに関する作品が
掲載されています。
目的の作品以外にも興味を持った作品があります。
それは、エドガー・アラン・ポーの
『赤い死の仮面』です。
・コロナ禍を思い出させる話
作中の赤い死は、当時黒死病と呼ばれていた
ペストから名付けられた架空の伝染病です。
この病気にかかると鋭い痛み、急なめまい、
鮮血を噴出して死ぬと言われています。
赤い斑点が出ると、仲間にも見捨てられるくらい恐れられていた病です。
この病気から逃れるために、
プロスペロー公という貴族が千人を呼び集め、
居城の奥に引きこもる話でした。
この話を読んで、2020年から始まった
新型コロナウイルスの流行を思い出しました。
・人生初、自宅に引きこもる生活
この様子がまるで、
2020年に緊急事態宣言が発令され、
外出自粛になった時を思い出しました。
ちょうどその頃、次男が生まれたばかりでした。
産後から回復していない体で、
生まれたばかりの次男のお世話をしていたので、
外出自粛がなくてもひきこもりがちでした。
産前産後は実家に帰省していましたが、
自宅に戻った頃は外出自粛が緩和されていました。
彼らの引きこもり生活が
まるで外出自粛期間中の生活に見えました。
・感想
一言で「ひきこもり」と言っても
いろんな理由があると時間しました。
この本を読む前は、
外に出るのが億劫になって起こる
印象が強かったです。
しかし、それだけではないと学びました。
『赤い死の仮面』のように、
社会状況で仕方なく
ひきこもりを強いられる事例もあると学びました。
自分がいかに「ひきこもり」への固定概念を
持っていたかを実感させられました。
以上、ちえでした。
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