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まさに畑と相談【土を喰う日々】水上勉著

「大根が大量にできてるから食べてくれ」

今の時期、野菜を作ってる義父から言われます。
ほとんど作物が何もない時期もありますが、
今は白菜、大根、ほうれん草があります。

メロディアスライブラリー2023.1.8放送。

「材料のない中から絞り出す」
「畑と相談してから決める」

言葉の通り、あるもので食事を用意するイメージです。著者は9歳の時に入寺しました。
当時いた寺は、貧しく、食材を確保するにも苦労していました。

畑から取った野菜を、洗った後の水を考えなしに捨てたら、和尚や兄弟子から叱られました。
「一滴の水でも草や木が待ってる」と。
あるものを大切に利用してるように感じました。


・祖父母宅に行くたびに車の中に詰め込む

祖父母が農家をやっていたので、
子どもの頃から、
祖父母宅に行くたびに
大量に農作物をもらって帰ってました。

車の荷台に入りきれず、
後部座席の足元にもひしめき合ってました。

当時は「何もこんなにぎゅうぎゅうに積めなくても…」と思ってました。
今となっては、たくさん野菜や農作物を私たちにくれた祖父母と、受け取ってた両親の立場が分かるようになりました。

私たちも、当時の両親のようになりました。

・野菜をくれる義父

結婚してから今の街に住んでます。
最初の5年間は夫の実家から徒歩圏内に住んでましたが、今では二世帯住宅に同居してます。

徒歩圏内に住んでいた頃から、
野菜ができたら、たくさんもらってました。

お店で売ってるものと比べたら
虫食いはあるし、
形がいいものばかりではありません。

比較的形がいいものは近所の人にあげるため、
その残りが回ってきます。
生でそのまま食べることはないので、
特に気にしていません。

私としては、たくさん野菜がもらえるので、食費が浮いて助かるというのが本音。
しかし義父は「○○(夫)は不経済なやつだ。家でできたものは好きでないみたいだ」と愚痴。

それを聞いて「どうしたら、おいしく食べてもらえるだろうか」と工夫してきました。

今では「これはお義父さんからもらったよ」と話すと「ふーん」と言うようになりました。
うまく料理ができれば、
気にせず食べることが分かってきました。

義父から「○○ができたよ」と聞くと、
季節の移ろいを感じます。
まさに「畑と相談してから決める」というのが
ぴったりです。

今は、旬関係なく年中売ってる野菜もあります。
しかし、今の季節にスイカや夏野菜を作るのは難しいし、夏場に冬野菜を作るのも難しいです。

「自然の恵みを頂く」という言葉が
しっくりくるお話でした。

義父がいつまで野菜を作るかは分かりませんが、
作ってるうちはありがたく受け取ろうと思います。

以上、ちえでした。
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