子どものときに感じた違和感【注文の多い料理店】宮沢賢治著
「じつにぼくは、二千四百円の損害だ」
「ぼくは二千八百円の損害だ」
子ども時代に読んだ時、
この発言にとても違和感がありました。
「え、動物が死んだんよね?
なぜ金額が出てくるんだろうか」と思いました。
メロディアスライブラリー2016.2.21放送。
白くまみたいな犬を連れていた
2人の若い男性が、ある料理店に入り、
食べられそうになるというお話です。
「金属類を置いてください」
「靴を脱いで下さい」
ここまでの段階では、
「セキュリティに厳しい料理店」と
思っているようでした。
最後に「塩とお酢をかけてください」と
指示があってやっと
「自分たちは食べられる方だ」と気づきます。
命に敬意を払わない人間が、
山猫に食べられそうになるのが滑稽に感じました。神様から仕返しされたかのように見えました。
人間だけでなく、動物や植物に対して
敬意を払えているだろうかと考えさせられました。