彼への執着が消えた。
いや、完全に消えきったわけではないけれど、
前みたいに寂しさが現れて
会いたい気持ちが込み上げて
居ても立ってもいられない…
そんな感覚から抜け出せた。
連絡を経っていたしばらくの間、
私の心をぎゅっと硬くするあるものを見つけた。
それは彼から言われた一言だった。
「君の写真を今日は撮らない」
この言葉に、
私は酷く傷ついていた。
彼とは写真で出会って
写真で繋がって
写真でふたりの関係を育んできた。
私はそう信じていた。
だから「撮らない」と言われることは
ふたりの関係が終わる…
私にはもう魅力がない。
一緒にいなくてもいい。
価値がない。
そんなふうに聞こえたんだよね。
勝手な脳内変換。
だけど私にとってはものすごく大事なことだった。
だから彼に会って彼と向き合って
まっすぐにこの気持ちを伝えた。
私はこんなふうに寂しかったんだよ って。
そしたらちゃんと受け止めてくれて
誤解が解けて心がほどけたのを感じたのと、
"彼への気持ちと彼からの気持ちを信頼しよう"
という、強くて確かな想いが芽生えた。
なんだろう?
もらうばかりじゃなくて
「私から与えよう」
そんな感じ。
そう思えたら執着が一気に消えて
離れていても連絡を取っていなくても大丈夫。
私の気持ちがあれば繋がっていられる…
そんな気持ちになれたんだ。
自分の本音を見つけてあげる。
そして逃げずに怖がらずに
真っ直ぐなコミュニケーションを取ってあげると
必ず想いは伝わるし、関係もねじれない。
さらには「言えた」って自信にもなるんだよね。
本当に欲しいのはずっと側にいてもらうことや
聞こえの良い安心する言葉をもらうことなんかじゃなく、
正真正銘のコミュニケーションだったのかもしれない。
またひとつ学びになった。
これからはこんなふうに、
周りの人たちと関係を育んでいきたいな♪
そして私の方から
愛を届けられる人になっていきたい。
そんなふうに思った。