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五感を刺激する小説『鎌倉駅 徒歩8分、また明日』を読んで
『鎌倉駅 徒歩8分、また明日』
著者 越智月子
『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』の続編
昭和生まれ女性限定というおうちカフェの住人に新たな強力メンバーが加わった今作
前作ではやたらカレーが食べたなったけれど
今回まかないメニューにカレーの他に加わったのがパスタなので、断然パスタが食べたくなる。
1章ごとに、住人ひとりひとりの心の中を覗きながら進む。そこで出会った人までも魅了するカフェ兼シェアハウスそんな場所
『おうちカフェ』
香良、三樹子、里子、千恵子、あゆみたち
そんな住人が心を通わせながら、
食と自然を愛でる暮らし
美味しそうな料理
3日寝かせて作るコーヒー豆の焼酎で
夜を過ごす日
粉を捏ねて作るパスタ、平打ち、リングイネ韓国風に豚バラ、カラスミ、アサリ
大切なお客様をもてなす日
コーヒーをいれるのはそのひとのための専用カップ
青のグラデーションでぽってりとした丸みのカップでウェルカムコーヒーを飲むのは
またまたわけありな新しい住人、美佐緒
コーヒーをひと口飲んで、苦味のないダークチョコレートのような甘みとコクがイジケていた彼女を、優しく包むそんな日出会いと別れ、人を思う気持ち心が暖まるエピソード
五感に働きかけるそんな文章を少しご紹介。
○小さな雨粒がシャツの袖を濡らす。葡萄色だった空が少しだけ青みががってきた。
○晩秋の陽は短い。海と空の間がかすかに杏色に染まり始めている。風が少し冷たくなってきた。
○パールホワイトの空の下 冷たい風がほつれ毛をもてあそぶ。
○ホタルが光の糸をのように解きつほぐれつしながら漂っていた。
この情景の表現が
あ~素敵過ぎる
もちろんお話も面白い。
ちょっぴり泣いたり、予想を裏切られたり
おうちカフェの住人のこの先が気になる。
まだ出たばかりだけど、続篇希望🎵
美佐緒の作る最高のパスタ。
食材の出会いを大切にし旬のエネルギーを蓄えたもの同士が出会ってざわめきを起こした贈り物のような感じ
そんなパスタを味わいたいと思ってしまう1冊。
もちろん前作を読んでから、その続きであるこの本をどうぞ
おまけ
この本を読み終え、思い出した事がある。
実は1年間ほどパスタを食べないときがあった。
20代の頃 友だちとヨーロッパを旅した後のこと。旅が終わりことで、普通の生活に戻りたくないと思えるような旅ではあったけれど
毎日のようにパスタを食べ続けた結果
拒否反応。でも懐かしいな。
今ではバンバン食べてるけどね~(笑)
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最後まで読んで頂きありがとうございます。
またのお越しをお待ちしています🎵