29歳から教員を目指す。と、「自分で選んで」よかった
私は29歳から教員を目指し、通信制大学の教員免許取得課程で学びました。
そして2年後に教員として就職しました。現在は主婦ですが。
私の周りには、教員の身内がたくさんいます。
なので子どもの頃から、周囲の方々から、
「あなたも教員になるの?」もしくは
「教員になるんでしょ?」
と、よく言われる環境にありました。
子どもの頃から、家庭の中で、
「指導案、研究授業、教材研究」
などの言葉が飛び交っています。
進路選択をする度に、周りからは「教育学部に行くの?」
など。
大学の学部を選ぶ時も、教育学部には進学しませんでした。
「教育学部ではなくても、教員免許は取得したほうが良いんじゃないの?」
など。
結局、新卒で百貨店に就職したのですが、それまで教員関係の免許は取得しませんでした。
それまで教員免許を取得してこなかった理由は、「教員という仕事がしたい/したくない」という理由ではありません。
身内に教員が多いので、教員という環境はかなり身近です。身近すぎる程です。
だからこそ、自分が就職する時は、他の世界も見てみたい、という思いがありました。
そして、百貨店で6年働きました。
紆余曲折があって退職し、「さあ、これからどうしよう?」
と考えた時に、色々な経験や考えが点と点となり、線としてつながり、「教員を目指そう」という考えに至りました。それが29歳の時です。
そこからの時間は、まさに「楽しい!」としか言いようがなく、とんとん拍子で進みました。
なぜ楽しかったのかというと、「自分で進路を選んだ」からです。
29歳で教員を目指すと決めたとき、周りの方からこう言われたことがあります。
「教員という環境が身近にあったんでしょ?
はじめから目指せばよかったのに。遠回りしたね。」
私は、この進路選択を「遠回り」だとは思っていません。
自分の人生に、彩りを与えてくれた進路だと思っています。