#20【🧘‍♀️インド哲学】あの痛み

20240227

どこかでぶつけてついたアザ

【情報はどこからでも取れる】

今ってとても便利な世の中で、
疑問が湧いたら、ケータイで検索すれば、何でもすぐに答えが返って来ます。

でもね、
実はこれが、私たちにとって最大の落とし穴。なのです。

リアルで触れ合い、
魂をぶつけ合って、
ヒリヒリしながら、
例えばもう逃げ出したいと思っても、
それでも会って会話する。

そこからでないと、閃かない魂の熱というものがあるのです。

【誰とも話したくない】

それは、
コミュニケーションが苦手な人からしたら、物凄い摩擦で、ヤスリで肌を削られているような、血の滲むような氣持ちになる事もあるかもしれません。

なので、「誰でもかれでもリアルの世界に生きなくてはならない」とは思っていません。
無理は禁物。

その上で、
…ちょっと思い出してみてください。

雪の日の足跡

【赤ちゃんだった時】

遥か昔、
あなたはこの世に生まれて来ました。
小さな小さな赤ちゃんです。
多くの巨大な人間が二足歩行で頭の上を通っていくのを見ながら、あなたはいつしか、自分もその人間たちがやるように立ってみたいと思うようになりました。

何度も転びながら、
汗だくになりながら、
見よう見まねで試行錯誤して、
ある時やっと立てました。

立てた✨
でも、あなたは三頭身くらいの赤ちゃんなものですから、バランスを崩してすぐに転びます。

下手をしたら、頭から！

それでも嬉しくて、
何度も立ってみるのです。

立てた！
転ぶ。
痛い。
泣く。
少しすると忘れて、
また立ち、
転ぶ…

【あの時の痛み、思い出せますか？】

今、
あなたは日々を歩いています。
遅刻しそうと小走りで学校へ行き、
多少重い足取りでも会社へ行き、
弾む足取りで恋人の元へ向かう。

そんな日々を歩く中で、
あの、赤ちゃんだった時に転んで泣いた痛みを、
思い出せますか？

私は10年ほど前、何かの拍子に転んで、膝を擦りむきました。
その時、
痛い！とか、
恥ずかしい！とか、
もちろん色々な感情が湧いたのですが、一番鮮明に思ったのは「懐かしい」でした。

そのように、
再び転ぶ機会があれば、「あの痛み」を懐かしく思い出すことはあったとしても、
普段思い出すことはほぼ無いでしょう。

みんなで食べるとあっという間に無くなるお餅

【コミュニケーションは擦り傷だらけ】

コミュニケーションも、同じ事なのです。
初めて立って歩き出す赤ちゃんと同じで、
沢山の方が話すのを聞き、
話し方を覚えて、
やがて話せるようになり、
会話に慣れ、
氣付けばいつのまにか自然と話せようになっているもの。

当然、コミュニケーションでも歩く時と同じように痛みを伴うものもあるでしょう。

しかし、
過去、あなたが赤ちゃんだった時に転んだ痛みのように、コミュニケーションによる痛みでさえ、いつか「どんな痛みだったか」なんて、思い出したくても思い出せなくなる時が来るのです。

それが、私たち人間の最大の特徴とも言えると思います。
つまり、人間は「忘れる生き物」なのです。

【経験は財産】

この話は、全ての人が納得できる話ではないと思います。忘れがたい痛みと闘って生きている人もいます。
なので、多少偏った私の経験談だと思って、読みたい方は引き続き読んでみてください。

痛みを経験として財産と捉えることができるか？と言う話です。

結論、私は、「痛みは財産」だと思っています。

フワフワの新芽

【あの世に持って行ける財産】

究極的には、人は全員死にます。
生まれたからには誰がなんと言おうと死ぬのです。

では、
どうせ死ぬのに、
なぜ、何をしにこの地球に生まれてくるのか？

効率よく生きるなら「生まれない事」です。
それでも生まれて来たのです。

…どうしてでしょうね。

私は、過去に学んできた一般的な哲学や心理学、秘教神智学やインド哲学などを通して、
「魂は成長するため。楽しむため。そして宇宙のために生まれてくる」と理解しています。

本当かどうかはわかりません。
死んだ事を覚えていないので。

でもきっと、そうだと思います。

何度も生まれて死んできたとして、
まず、死ぬ事を体験しているなんて！すごいと思いませんか？
つまり私たちは、その理論でいったら何度も生まれては死んでいるのです。

魂の学びのために！

人間は忘れるようデザインされているのです。

【魂の遊び】

と思うと、
ちょっと人生のレールを踏み違えたり、選択を間違えたり、人と意見が合わなくて心が折れても、そこでメソメソしている時間はないと思いませんか？
転んで擦りむいたくらい、大したことでは無いのです。

出来事に翻弄されるのではなく、
今世、この場所に、この肉体を纏って、この親の元に生まれて来た意味を、思い出してみてもいいかもしれません。（忘れていますが）

死ぬまでの間に、
何を学び、
何を楽しみたいのか？
それはなぜなのか？
この魂は何を求めて生まれて来たのか？

問いは尽きません。
でも、想像してみる事で、
あの痛みの意味も、
あの喜びの意味も、繋がるかもしれません。

効率よく生きるなら、生まれてこなければ良かったのです。
私たちは、生まれて来ました。
それだけで、もう充分、ヒントだと思うのです。

お楽しみさまの命。
哲学して生き切りましょう✨

🌑読んでいただきありがとうございます🐉感謝🌕

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