身近にあるものをアップで撮ってみた
見慣れたものも近寄って見ると、思いがけないおもしろい形をしているかもしれない。マクロエクステンションチューブ MCEX-16を使って、アップで撮ってみた。レンズは標準 XF35mmF1.4 R。
何気ないいつもまわりにあるものを撮ってみた
深い意味はないけど、その辺のものをアップで撮ったらどうだろう?と思ったので、適当に撮ってみた。近くは遠くより被写界深度が浅くなるから、思い切り絞ってみたら、ブレが酷くて手こずった。被写体ブレは、三脚立てても防ぎようがない。次回への対策としては、ISO感度を上げるしかないか。
それで、その辺のセンニチソウを撮ってみた。普段よく見る夏の花だけれど、アップにしてみると、花みたいな箇所が花でないことがよくわかる。
日なただと、強く陰影がつくからピントの合っている所に視線を誘導しやすいかもしれない。でも、日陰の全体がよく見え、ほわっとした色合いも捨てがたい。
その辺の花なので、花の名前がよくわからなかったりする。おしべがもにょもにょと繊細で、露を纏っているようなキラキラもきれいな花。そこにピントを合わせると、花びらはボケてしまう。本当に被写界深度が浅い。
意外と毛深いユリ。
カマキリが近づいても逃げないくらい一心不乱に何かを食べていた。写真で確認すると、カエルらしい。カマキリの頭も中身が透けて飴細工のようだ。
これを見ると、マクロ撮影だと昆虫等を標本的に写真に撮るには、被写界深度が浅いような。広角レンズの方が被写界深度は深いだろうが、そういう標本的な写真には向かないだろうな。そうするとあとは、ピント位置が違うコマを複数枚撮って合成するしかないが、それって動くものには使えないような……。ま、いっか。
ノートリだとやっぱ線がきれいに見える
思いつきで撮ってみただけだけれど、バシッと決まったヤツはシュッとして見える。そして、標準レンズは標準レンズのままで、中望遠マクロレンズとはまた違った感じになるものだなーと感じた。
マクロエクステンションチューブは、ピントの合う範囲が非常に狭くて、はっきり言って、汎用性が低い。しかし、その分、その使える範囲が必要な人にとってはありがたい道具だろうし、自分のようにあれこれ試して遊んでみたい人には、思いがけない効果が出て「あ、これアレの時に使えるジャン!」とアイディアの湧くおもしろ道具だった。
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