海幸彦と山幸彦「日本vsトミナハッサ(インドネシア、スラウェシ島)」〜「古事記外伝」38
海幸彦と山幸彦の逸話が神話に取り入れられているのはなぜなのか?ただの兄弟喧嘩ではない?
国宝級笑顔の書道絵本画家Princess香龍です❤️
天孫降臨して、島国日本を収めようとした時に、兄弟喧嘩ですよ!3兄弟の真ん中は出てきませんが。。。
【日本神話】
天孫のニニギノミコトと絶世の美女のコノハナサクヤヒメの間に生まれた3兄弟のうちの長男と三男の話。長男ホデリノミコト(ににぎの父の表情筋の薄いオシホホミにそっくり)が海幸彦。三男のホオリノミコト(コノハナサクヤヒメ似のイケメン)が山幸彦。
海幸彦は魚を、山幸彦は獣を撮るのが得意だった。ある時道具を交換しようと山幸彦がしつこくねだり交換したが、海幸彦の釣り針を無くしてしまい、兄弟喧嘩が勃発。
釣り針を探しに山幸彦は海神ワタツミの宮殿に行き、ワタツミの娘のトヨタマヒメと結婚し、もらった塩みつ球と塩ひる球を使って頑なに許さない兄を苦しめ、服従させた。
【ミナハッサ(インドネシア、スラウェシ島)】
カウルサンという男は友人から釣り針を借りて魚釣りに行ったが、釣り針を無くしてしまう。彼は海底の村に行き、ある娘の喉に刺さっっていた釣り針を外してこの娘の両親から贈り物をもらい、大魚の背に乗って地上に戻った。そして神々の助けを乞うて大雨を降らせて、友人を苦しめた。
失われた釣り針の神話も東南アジア、殊にインドネシアに広く見られる。
「丹後国風土記」逸文に出ている浦島太郎の話とも類似点があり、似た伝承は中国内陸の湖沼地帯からも報告されている。
海幸彦は隼人族の祖と記されており、他方山幸彦の孫に当たるのが神武天皇なので、これは、隼人族が皇室の祖先に服従したことを示す神話でもある。とのことです。
隼人族は、古代の九州南部に居住していた民族で、大和朝廷の支配に抵抗を続けたことで知られています。
ということで、いくら天から降りて来た「天孫」と言えども、始めからネームバリューがあったわけじゃない。元々いた土着の民族からしたら、よそ者です。
日本は特に、島国ですからお魚さんは豊富にあって、漁をして暮らしていた事は容易に想像できます。それが「海幸彦」として表されたのかもしれません。
そこに狩が得意な「山幸彦」は高天原から日本を統一する為に授かった武器をもとに漁を得意とするのも想像できます。つまり、魚漁の獲得権争いというのでしょうか?
まだまだ農作物を作り上げる制度ができていない時代では、獣猟か魚漁になるでしょう。魚釣りに必要なのは黙々と釣り糸を垂らして食いつくのを待つ。海幸彦が寡黙なのは、こちらの方が得意だったのでしょう。
そして、獣漁は一人では難しい。罠を仕掛けたり、追い込んだりと数人で協力した方が効率が上がる。つまり、コミュニケーション能力が高くなるのは必須条件だったのでしょうか?
山幸彦がしつこく「おねだり」したのも、このコミュ力の高さを示しているのかもしれない。兄が頑なに無くした釣り針のことを許さなかった時も、海の神様から助言を頂き、娘の婿にまでしたのは大掛かりな漁も山幸彦ならやってのけるだろうと踏んだのかもしれません。
顔が良いというのも、ニコニコしているからそう見えるのであって、顔の良さは好みの問題ですから!笑顔の人を応援したくなるのはこの時代からの法則なのかもしれません。
ということで、古事記外伝はこの辺でお終いにしようと思いマッスル!
次の課題ですが、お伝えしたい事がたくさんあり過ぎたので、次回はそれらを一挙公開!!プリ香の布教活動にどうぞご協力お願いいたします!!
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
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参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA
参考文献/歴史群像「古事記/記紀神話と日本の黎明」、学研
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