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眠れる村の資産

地域の活動にたずさわるようになって改めて気づいたのは、自治じち会館の極めて低い使用状況だ。
建物の外側の(雨露がしのげるようガラスの引き戸がある)掲示板に、毎月の予定が書き込めるようになっている。
入っている予定は、たいがい月に3日。
毎月中旬開催の班長会と、僕が講師を務める寺子屋。あとは月初旬の広報紙の編集会議と、たまに老人会の関係が加わるくらいだ。

1階には台所と大型冷蔵庫があり、エアコンも二間ふたまそれぞれについている。畳には座布団を敷き、冬にこたつも広げられる。
10人規模の寄り合いには最適で、僕が関係する集まりは常に1階を使っている。居心地が悪くないから、ついつい長話になりがちだ。

2階は大広間で、詰め込めば200人近い人員まで収容できる。毎月の班長会のほか年2回の総会に使われ、その際は100人以上の人たちが参加する。
最近、天吊りエアコン天吊りエアコン天吊りエアコンが刷新されて効きもいい。都会ではなかなか見つけにくい広さを誇る。
それがほぼ、未稼働の状態。なんかすごく、勿体もったいなくないか?

昨年秋から広報の編集長がちょうとしての立場を降りたいと言っていて、先日はこのままではらちが明かないと思ったか、あと2回やったらもうやらないと宣言した。

いまの編集長はIllustratorイラストレーターを駆使して、毎回かなり凝った紙面づくりをしている。もっと簡素にして、パソコンの基本操作ができる程度のレベルで作業できるようにしなくちゃ、後任探しだって困難だ。
「アンタやって」と何度も頼まれたが、そのたびお断りしている。ろくに探しもしないうちから手近な人間で間に合わせようとするの、やめましょう。

広報紙でスタッフを募集したら、編集してくれそうな人材が現れた。やる前からあきらめていれば、現状から後退していくばかりである。過度な期待はしなくとも、ひとまず動いてみればいいと思うぞ。

僕が主張しているのは、自治会館にネット環境を整備することだ。
パソコンも自前はやめて、自治会の資産として用意してもらう。この際プリンターもA3対応に替え、高速で大量の資料作りが出来る機種がいい。

このところ現会長・次期会長に、「買って買って~!」と駄々をこねている。広報紙の主力メンバーはパソコンをやる人たちなのだが、そんなの導入して誰が使うんだくらいに思っているようで、意外に消極的である。
Wi-Fiにして駐車場で電波を拾えるようになると、子供たちが集まって困ったことになるんじゃないかと、いらぬ心配まで始める始末である。
おい、ちょっと待ってくれ。日ごろ若い人に来てほしいと言ってるの、皆さんじゃありませんか。
動機は何であれ、若者世代が集まってくるのは歓迎すべき事である。Wi-Fiを活用して、10代~30代くらいでゲーム大会を主催してもらったっていいくらいだ。

敷居をうんと低くして、老若男女ろうにゃくなんにょが楽しめる場を提供すればいい。
YouTubeを使った各種教室とか、懐かしい昭和の時代の歌や映像など、家で見れないお年寄りを集めての鑑賞会もいい。けっこう病みつきになるんじゃないか。

広報紙の会議もネット環境があれば、みんなが集まる場で編集までこなすことが可能になる。

地元の人以外にも告知し、有料の貸しスペースにすればいい。近隣の公的施設にはWi-Fiのサービスがないから、周知が進めば意外と需要があるんじゃないか。受験勉強にも、いい環境だと思う。

新年度に、自治会で検討を頂ける段階まではこぎつけた。承認を得て導入ができたなら、清水で珍しい先例になるはずだ。
使用頻度が高まれば、鍵の施錠や備品の盗難予防など施設の管理をどうすればいいか、現実的な課題も出てくるだろう。
それだって前進しながら解決に向かっていければ、楽しいんじゃなかろうか。4月以降の展開に期待したい。

イラスト hanami🛸|ω・)و

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