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残酷すぎる成功法則

【衝撃の真実!】

世の中の「成功法則」は本当なのか?

成功者は成績優秀?

社交的?

やり抜く力は必要?

本書では、世の中のありとあらゆる成功法をエビデンスで徹底検証!





成功するにはエリートコースを目指すべき?

私たちは、とにかくものごとに「良い」「悪い」のレッテルを貼る。
実際には、それらは単に「異なる」だけなのに。
古いジョークにも、「貧乏人なら頭がおかしいと言われ、金持ちなら物好きだと言われる」とある。
強迫観念のような特性も、成功者に対してはポジティブに捉えられ、それ以外はネガティブに捉えられる。
高校の首席たちが学業を仕事と見なし、ひたすら規則を守り、全科目でAを取ることに励んだように、強迫観念に憑りつかれた創造的人間は、ある種宗教的な熱意を持って目標に取り組み、成功するのだ。
というわけで、然るべき状況下は、ネガティブな特性も大きな利点に変わりうる。
あなたの「悪い」特性も、実は増強装置かもしれない。
では、どうすれば絶対的な強みに転じることができるだろう?

まず第一に、「自分自身を知る」こと。
時々、誰もが羨ましくなるような人がいる。
自信満々で何かをやり始め、自分は必ずこれを極めると宣言し、その通り平然とものにする。
だが、そこには秘訣がある。
彼らとてすべてが得意という訳ではない。
自分の強みを心得て、それに合うものを選んでいるのだ。

第二のステップとして、「自分に合った環境を選ぶ」こと。
あなたが「ふるいにかけられた」医師だろうが、「ふるいにかけられていない」破天荒なアーティストだろうが、どの「池」を選ぶかが極めて重要だ。


「いい人」は成功できない?

短期的には、嫌な奴の方が上手くいくことが多い。
実のところ職場では、実力よりも見かけがものを言うようだ。
彼らは、自分が欲しいものをはっきりと主張する。
利己的な人は、初めは成功しそうに見える。
しかし長い目で見れば、彼らが成功するために必要とする環境そのものを破壊しかねないのだ。
要するに、策略に長けた利己的になり始めれば、いずれは他者もそれに気づく。
あなたは、成功への道はルールを破ることだと示してしまったので、周囲も同じことをする。
そうして、自分と同じような捕食者、他人を利用するものを作り出すことになる。
一方で、善良な人々はあなたの下から去っていく。
波及効果が広がり、職場はあっという間に働きたくない場所になってしまう。
ひとたび信頼が失われると、何もかもが失われる。

長い目で見ると組織内で利己主義は上手くいかないのだ。
努力を極めて成功を成し遂げることは、実は利己主義を超越し、周囲と信頼し合い、協力関係を築くことを意味する。


勝者は決して諦めず、切り替えの早いものは勝てないのか?

私たちの文化では「グリット」、何かに懸命に打ち込み、決して諦めずに最後までやり通す力、こそが成功への鍵だと叩き込まれている。
最も成功した人々を研究して発見したことを、研究者はこう述べている。
創造的な人々は、骨組みを組むように経験を積み上げていく。
この種の人々は非常に野心的で、常に成功を収める訳ではない。
しかし失敗したときに、彼らは嘆いたり、責めたり、極端な場合、断念したりして時間を無駄にするようなことはしない。
そのかわり、失敗を一つの学習経験と捉え、そこから学んだ教訓を将来の試みに活かしていこうとする。
研究によると、このような思考傾向は遺伝によるものではなく、あなたが周りの世界に関して自分自身に説明する言葉が原因なのだという。
つまり悲観的な思考法は変えることが可能だ。

粘り強さが効果を発揮する一方で、実社会での成功者は、断念することはあるのだろうか?
計画的な訓練を一万時間積まないと一人前のプロにはなれないと聞くと、その時間数に圧倒される。
しかし、成功者が絶えず精進する時間を捻出するためにどれほど多くの活動を諦めているかに気づけば、納得がいく。


仕事バカ、それとも、ワークライフバランス?

エキスパートになるために必要な時間は一万時間?
成功者はそれを何回もやっている。
しかしそれには犠牲を伴う。
たとえば、家族の時間だ。
それに、エネルギーの問題も重大だ。
創造的な人が、配偶者と過ごす時間は量的に少ないだけでなく、研究者によると、その質も劣るという。
家に帰るころ、彼らの脳はへとへとに疲れている。
気遣いのあるパートナーになりたくても、ガス欠なのだ。
そんなわけで、常軌を逸したように夢中になれる転職を持ったものは目標を達成し、成功を手に入れるが反面、幸せへの鍵である大切な人間関係を犠牲にすることがある。
しかし、人には限界があり、バランスの取れた豊かな人生を築くには、自分に合ったキャリアに加え、支えになってくれる最愛の人々が欠かせない。
成功を極めるには、常軌を逸したような仕事ぶりが必要かもしれないが、それではバランスの取れた充実した人生を送れないのだ。

それで、私たちにできることは何だろう?
まず、「あなた個人にとっての成功を定義」することだ。
周囲を基準に、自分が成功しているかどうかを判断するのは、現実的ではない。

成功者となるために、覚えておく最も重要なことは何だろう?
一言で言えば、それは「調整すること」だ。
成功とは、一つだけの特性の結果ではない。
それは、「自分とはどんな人間か」と「どんな人間を目指したいか」の二つを加味しつつ、そのバランスを調整することだ。


『まとめ』

成功とは、一つだけの特性の結果ではない。

それは、「自分とはどんな人間か」と「どんな人間を目指したいか」の二つを加味しつつ、そのバランスを調整することだ。

何かを突出させるには、必ず長期の時間が必要である。

しかし、時間とは「トレードオフの関係」である。


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