RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になる
要約
さまざまな経験や実験こそ「必要な時間」であり、その後の専門特化と組み合わせることによりイノベーションが起きる。
世の中が「親切な」学習環境であれば早めの専門特化が重要であり、さまざまな経験や実験は「ムダな時間」となる。
たとえば、ゴルフやチェスでは、ボールや駒が定められた範囲の中でルールに従って動かされ、その結果は直ぐに明らかになり、同じような問題が繰り返し起こる。
結果を見て欠点の修正を試み、もう一度試し、これを何年間も繰り返す。
しかし、世の中は「意地悪な」学習環境である。
熟練した不動産営業も、新しい状況、たとえば超高層ビル一棟の査定になると、一般住宅で何年も積んできた直感が働かないことに突然気づき、誤った判断をしがちになる。
つまり、「親切な」学習環境は例外であり、原則ではないということだ。
問題が曖昧で、明確なルールがない「意地悪な」世界では、「幅(レンジ)」が人生を生産的、かつ効率的にするための術となる。
「幅(レンジ)」があると「経験なしで学ぶ」こと、言い換えると、新しいアイディア同士を結び付け、領域を超えて考えることができる概念的な論理能力が、急速に変化する「意地悪な」世界で求められている。
これらを踏まえてアドバイスをしよう。
1.後れを取ったと思わないことだ。
自分を誰かと比べるなら、自分より若い他人ではなく、自分自身と比べよう。
成長のスピードは人それぞれであり、他の人を見て後れを取ったとは思わないことだ。
2.専門特化は、少しも悪いことではない。
程度の差はあっても、みんなどこかの時点で専門を決める。
人生に無駄な経験や知識は何一つなく、失敗の先にこそ成功がある。
いいなと思ったら応援しよう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
サポートも嬉しいですが「スキ」ボタンもとても励みになります!