「地政学が最強の教養である」を読んで
正月に月あたり2冊を読む、そしてそのレビューをnoteに書くと決めてからはや二ヶ月。ようやく1冊目を読み切ったので、内容の紹介やレビューをしていきます。
読んだきっかけは、たまたまTwitterでおすすめが流れてきたから。
僕はもともと社会科が全般的に好きで、以前地政学の本を読んだけれど忘れた部分も多くあるだろうと思って、ツイートを見てすぐ買いに行きました。
著書の田村耕太郎さんは地政学の教育プログラムを運営し、政治家経験もあり、投資家としての側面もあるそう。なんちゅう人物。
本を読んで
いかに自分が表面だけを考えているか、を実感しました。
例えば台湾に関して。
本を読む前の僕は、台湾で起きている事象を「中国の領土拡大、太平洋へ進出するためのもので、数年以内に軍事衝突が起こる」ものだとふわっと考えていました。
自分が「領土拡大」の一つのメリットのみで考えていたのに対し、
著者はそのメリットと「指導者の立場」「軍事力」「民衆からの支持」「成長性」「相手となる国との違い」の5つの現状を天秤にかけ、現状で動くことはないだろうと考えていました。
馬鹿正直な僕は、物事を表面・一方向から見る傾向にあると思っています。視力的な意味で周りを見れていると褒められることはありますが、自分自身思考角度やその速度、深さなどはまだまだと感じていて、この本を読んで痛感しました。トレーニングします。
きっとこの現状を分析するにあたって、様々なデータを調べられたんだと思います。地政学に関するデータを収集するとなると膨大だと思いますが、そのデータを見比べること、気づきを得ること、すごく楽しそうだなとも感じました。(バカそうな感想やなぁ)
(台湾有事の他にも、ウクライナ戦争やアラブ、インドなど様々な地域の問題を取り上げられています。)
そして最悪のシナリオへの準備は「最悪の事態がもたらすインパクト×確率」が判断基準になると述べられています。
台湾有事の場合、確率は低いもののインパクトは大きく、準備をしておく必要がある、という考え方です。
地政学は奥が深すぎると思いました。
ただ国際交流や投資など、広く考える上で必ず学ばなければいけないものだとも思い、日々飛び交う情報にアンテナを立てておこうと思います。