【読書】365日 #Tシャツ起業家
◆読む目的
・秋元さんの起業に挑んだ姿勢や考え方を学ぶ
・自己モチベーションの継続
◆キーワード
『生産者ファースト』『本気度』『信頼』
◆要点・まとめ
○25歳でDeNAを退職し、農業における生産者と消費者を繋ぐプラットフォーム「食べチョク」を設立。
農家に生まれた秋元さんは、最初は安定思考で将来を考えていた。母親からは「農業は継がなくていい」「農業は儲からない」と言われ続けていたため、家業を継ぐことは全く考えていなかった。創業者の考えや会社の文化に魅了されたDeNAに新卒で就職してからも、心の底から「やりたいこと」は見つかっていなかった。
そんな中、実家を訪れた時に荒れ果てた畑を見て衝撃を受けた。子供の頃に見ていた農地は変わり果てていて、母親も農業を辞めていた。母親から言われ続けていた言葉の意味が改めて理解できるようになった。
それを機に、全国の農家を飛び回り実態を確認すると、農家の人は皆同じ思いを抱いていた。「農業をよくしていきたい」という熱い想いが心の底から芽生えきたきっかけであった。
「やりたいこと」が見つかってからはすぐ会社を辞め、ビジネスモデルやアイデアも無いまま「ビビットガーデン」という会社を立ち上げる。そして全国各地の農家を自分の足で訪れて、農家の声に耳を傾けてきた。その中で発見した農業の課題が今の「食べチョク」の構想に繋がっている。
○生産者一人ひとりと向き合い、常に全力投球で行動することで信頼と実績を築きあげる。
食べチョクをリリースしてからも全国各地の農家を訪ね歩き、生産者一人ひとりと真剣に向き合ってきた。『生産者ファースト」を基本のスタンスとして全力で走り続けることで、全国の農家からの信頼を着実に積み上げた。それに伴って食べチョクの認知も拡大していった。
○食べチョクTシャツで、自分の覚悟を見た目で表現する。
秋元さんは『食べチョクTシャツ』をどんな時も毎日着ている。仕事の時だけではなく、プライベートや寝ている時、デートの時も365日いつでも着ている。
それは、食べチョクの認知を拡大するだけでなく、秋元さん自身の覚悟を示すためである。より多くの人にサービスを利用してもらうために、投資家から資金調達をするためには、想いを全力で示さなければならない。秋元さんの『本気度』を行動で示すためにTシャツを常に着ている。
○一貫した行動と思想からファンは広がる。
秋元さんは「生産者ファースト」を徹底し、常に農家の想いを大事にしている。それは思考だけでなく、実際に全国各地に足を運んで向き合う行動にも通じている。どこを見ても嘘の無い一貫した姿勢がファンを増やしている。それはサービスを利用する人だけでなく、一緒に事業を拡大しくパートナーにも影響する。
自分の想いや信念を決して曲げず、泥臭すぎるくらいに日々全力で行動して、その積み上げが『信頼』へと変わる。
誰よりも情熱を持って頑張る背中を応援しない人はいない。
◆アクションプラン
・異業種交流会に参加する。
・自分の想いを毎日口にする。
・「自分はその人に何をしてあげられるか」を考える。
◆メモ
心の底から熱狂できるものがあるはずだ。その予感をはっきりさせたいと思った私は、異業種交流会などに積極的に参加し、社外の人とコミュニケーションを深めていくようになりました。それが私の人生を大きく変えていくことになりました。
「秋元さんは起業しな理由をいろいろ並べるけど、それは今後もっと増えていくよ。いまやらなかったら、きっと一生やらないね」
...
やらない理由は時間が経つほど増えていく。やりたいと思ったタイミングこそやるべきときだ。
休みなんてありませんでしたし、休みたいとも思いませんでした。1秒でも早く農業に還元できるサービスを考えなければ。自分の時間を削り、追い立てられるようにデスクに向かいました。
本当の意味で農業に貢献する事業を作るためには、農業さんたちが畑以外でどんな暮らしをしているかも正しく把握する必要があると思っていたからです。
サービスがいかにうまくいくか、ではなく、なぜ私がこの事業をやりたいのか、というのが一番大事だったように思います。
人はどうしても他者の意見に惑わされてしまう生き物です。そこで意識して欲しいのが、相手の肩書きと立場と、発言とを切り離して考えること。
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相手の答えそのものよりも、その答えに至った背景に価値があります。
何事もギブアンドテイク。
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相手に興味を持ち、自分はその人に何を提供できるかを考える。人脈はそこから広がっていくものだと思います。