【読書】世界最高の話し方
◆『世界最高の話し方』を読む目的
・シンプルで分かりやすい説明ができるようになる。
・相手の心を掴むような話し方を身につける。
・プレゼンでの話し方や人前で話す時に緊張しない方法を学ぶ。
◆要点・まとめ
○人の興味や欲求のほとんどは、全て自分に「関係」のあるもの
コロナの影響については自分ごととして捉え、情報への関心を寄せるが、地球温暖化や難民問題への関心は中々高まらない。
結局、人は「半径10m以内の自分に『関係』のあること」しか、自分ごととして考えられない。
○聞き手に関係のあるネタを選ぶ5つの切り口
①身近 ②悩み ③損得 ④便利 ⑤影響
①身近:相手の「身の回りにあり、親しみやすいこと」
「会社に可愛い子が入ってきた」
②悩み:相手の「気になっている問題」
「気になっている薄毛を改善」
③損得:相手にとって「損になること、得になること」
「これで年間10万円も損しています。」
④便利:相手にとって「役に立つこと」
「このアプリを使うと、無駄な時間が2時間も削減されます。」
⑤影響:相手にとって「個人的に、社会的に影響があること」
「コロナの影響で会社の業績が20%ダウン」
○シンプルでクリアな説明は「13文字以内」の一言に絞り込むこと。
最も訴えかけたい結論やポイントを13文字以内に絞り込んで、インパクトのある一言に変える力をつける。「言いたいことを一言でまとめる」クセをつけることが重要。
「読ませる」より、「見せる」ことで直感的に理解されやすい。
○ロジカルな説明ができる頭のいい人が使う3つの説明ルール
①「なぜなら」 ②「3つ」 ③「悩み解消」
①ロジカルな説明は、「結論→理由→事例→結論」の順で構成していき、「なぜなら」「なので」と「理由」を説明することによって説得力が格段に上がる。
②結論を述べて、「その理由やポイントは3つあります」と説明をする。
ジェフ・べゾスやジャック・マーなどの世界のトップエリートも「3つある」を口癖にしている。
- 「成功には、『EQ (心の知能指数)』『IQ(知能指数)』『LQ(愛の指数)』の3つのQが必要だ。」 - by. ジャック・マー
③課題や悩みなどの「問題」を提起して、その解決策を示す。
面白いプレゼンは基本的に「問題ー解決法」というフレームワークを使っている。
○支持を集めるリーダーは、「共感」を勝ち取っている。
今のリーダーシップ人材に求められているのが「共感力」。大切なのは、「話がうまい」ではなく、「いかに人々の心に寄り添い、動かす」事ができるか。
○「共感される話し方」の2つのコツ
①相手の感情に共感しながら話す。
②ストーリーで話す。
①人は「自分に共感してれる人」に共感を示す。
「気持ちよくわかるよ」「不安だよね、でも大丈夫だよ。」と聞き手が持っている感情を汲み取り、代弁する事で、相手は「悩みや気持ちをわかってくれた、言い当ててくれた」という気持ちになる。
②人は、退屈な「ロジック」よりも「ストーリー」に共感を示す。ヒューマンストーリーは、人間の脳を刺激して、脳をハッキングする効果がある。
ストーリーでは、苦労やしくじり、挫折を重ねて成功を収める「Rag(みずぼらしい人) to Riches(金持ち)」の立身出世物語が万人の心を捉えて離さない。
○「エモロジカル」な話し方で説得力をアップさせる。
「ロジカル」と「エモーショナル」の2つの要素をバランスよく組み合わせて話す事で、説得力のある話し方ができる。
○緊張しない話し方のたった1つのコツは、「バカになる」こと。
カッコつけて話そうとすることほど、カッコ悪いことはない。プライドを捨てて、「バカになる」。カッコつけるのをやめることこそが、プレゼンや説明上手になる第一歩。
○自信は「自信があるフリ」から生まれる
自信というのは、「思い込み」でしかない。「自信があるフリ」をする事が「自分には自信がある」と脳に思い込ませるための簡単な手段。
動作を大きく力強く見せるポーズをとり、しっかり胸を張って話す事が大事。コミュニケーションのカタチを変えれば、自信はあとからついてくる。
◆アクションプラン
・人から「いいね」や共感されるのを狙ったツイートや投稿をする。
・人に説明する時に、語尾に「と思います」「と考えています。」をつけるのをやめる。自信を持って言い切る。
・筋トレの頻度を増やして、胸板を厚くする。体を大きくする。
◆メモ
「孫さんのすごいのは、決してノーと言わない事。とにかく、人の話をよく聞く。そしてその内容を否定する事なく、きっちり受け止めてからコメントする。
「あなたが話す時は、あなたは知っていることを繰り返しているに過ぎない。でもあなたが聞けば、何か新しいことを学べるかもしれない。ーダライ・ラマ
「人生において、最も明白で大切な現実は、得てして最も見えづらく考えにくいもの。その最も大切なものを見失わないで」
リーダーには、「人としての好感度、温かみ」と「有能さ」の2つの資質が必要だといわれます。
「EQ」「IQ」とも言い換えられますが、とくに現代社会で成功していくためには、「人としての温かみ(EQ)」が「有能さ(IQ)」よりも大切で、影響力を持つと考えられている
ただの「いい人」「できる人」ではなく、「いい気分にさせてくれる人」「できた人」へ。自分の能力を振りかざし、強さを誇示するのではなく、人の気持ちを理解し、時には自分の弱みを認める強さをもつ。
もし、リーダーシップをいっきに高めたいと思うなら、
「と思います」「と考えています」
まずはこの2つの言葉を極力、減らしてみましょう。
...
リーダーシップはズバリ、語尾に宿るのです。
誠実でなければ、人を動かすことはできない。
人を感動させるには、自分が心の底から感動しなければならない。
自分が涙を流さなければ、人の涙を誘うことはできない。
自分が信じなければ、人を信じさせることはできない。