日本は朝鮮を植民地にした。そして選挙権を認めなかった<在日韓国人の視点>
「日本は朝鮮を植民地になんて、していない。
あれは併合してひとつの国になったのだから同化政策だよ」
と言うネトウヨさんは
歴史を知らない人です。
日本は口では「内鮮一体」と言いながら
朝鮮では結局、
国政選挙を一度も実施していないのです。
つまり朝鮮で投票して
帝国議会に議員を送ることが
出来なかったわけで、
これでは同じ国の国民になったとは
とても言えず、
明らかに差別的な扱いを受けていました。
ただし、内地(日本国内)においては
朝鮮人にも選挙権が有り、
日本の国政選挙に立候補することも可能でした。
どうしてそれが
認められていたのかと言うと
内地では朝鮮人に票を入れてくれる
日本人の有権者なんてほとんどいないからです。
それを見越して
日本政府は内地だけ朝鮮人の参政権を
認めたワケですね。
実際、
戦前の衆議院の定数は四百人以上なのに、
その中で朝鮮人の衆議院議員なんて
わずか1人か2人だった。
しかも朝鮮人の衆議院議員が
ゼロ人の時も多かった。
私たちはずっと
差別的な扱いを受けて来たわけで、
こんな植民地統治に対して
「不満を持つな」と言う方がおかしいと思うのです。
在日コリアンに地方参政権を!
これらの歴史的な経緯を踏まえて
今、私たち在日コリアンは
日本に地方参政権を求めています。
だけど
反対するネトウヨさんが多いんです。
お馬鹿なネトウヨさんは
「在日参政権なんて認めたら軒を貸して母屋を取られる」
なんて言うのですが、それは完全な間違いです。
在日選挙権というのは
日本人が選挙権を奪われるわけでは無いんです。
日本人の選挙権はそのままで
在日にも選挙権が認められるわけなんです。
だから母屋を取られるというのは全く違います。
日本人も在日コリアンも母屋で仲良く暮らすのですから。
日本国籍を持たない在日コリアンに
地方選挙権のみとは言え選挙権を認める事は
日本にとって心理的な抵抗が有るのかもしれません。
ですが、
日本人には強制連行によって
在日韓国朝鮮人を連れて来たという
歴史的な負い目が有るはずです。
なので、
日本人はその心理的な抵抗を乗り越えて
在日に地方選挙権を認める
道義的な責任が有るのです。
人間として、ね。