2024/9/26〜28
9/26
学習塾の多くは、その塾の、もしくは塾長の、教育理念を掲げている。でも、理念を掲げるということにどんな意味があるのだろうと思う。現場で子どもと関わっていると、自分が持っている理念みたいなものが、目の前の子どもの現実に対して何の力も持たないことに気づき、粉々に打ち砕かれてしまう。
9/27
仕事の合間に近所の文房具屋に行った。そういえばここ現金しか使えないな、と思って店主のおじさんに聞いたら、「現金しか使えないんですよ、ごめんなさいね」と謝られて、何に謝られているのかわからなかった。
そのときスマホしか持たずに来てしまったので、一度教室に現金を取りに行ってもう一度文房具屋に行った。赤のボールペンの替え芯とオレンジのボールペン一本を買おうとしたら、替え芯が一本しかなくて、「一本しかないな、ごめんね」とまた謝られた。その替え芯とオレンジのボールペンを持って会計に持っていったら、おじさんが「2回も来てもらったのにごめんね。これ非売品なんだけどよく消えるからあげるよ。」と言って黒いプラスチックのケースに入っている消しゴムをくれた。
「2回も来てもらったのにごめんね。」
「いやいや、むしろ気を遣わせてしまってすみません。」
「ちょっと前まではカード決済もしてたんだけどね。カードを押して使う機械が面倒でやめちゃったんだよ。」
帰り際に言われて後で調べてみたら、昔はカードの凸っている番号を「クレジットカードインプリンター」という機械でコピー用紙に押し当てて、カード番号を転写していたらしい。
何の役にも立たない豆知識が増えて、別に今後たくさん行くわけでもない店主のおじさんとも仲良くなれた。
現金を忘れたから2回も行かなきゃいけなかったのはたしかに時間の無駄かもしれないけど、2回も行ったからこそ消しゴムをもらえたし、2回も行ったからこそ、店主のおじさんと仲良くなれたのだ。無駄も悪くない。
9/28
暑いんだか涼しいんだかわからない気候で最適な服が見つからない
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