子供のためのオルセー美術館(46)ゴッホの空・いつもと違うはじめての空
ゴッホの空は
ゴッホの空は 濃い青と薄い青が空いっぱい
それに、
絵の具たっぷり ぽってりの雲が
やっぱりゴッホの雲ね、
と、思っていたら、
この絵はどうでしょう、
いつもと違うゴッホの空
なんにもない白に青の線、
青はかすれて白く雲になってオレンジの屋根に届きそう。
黄色い花の咲くなだらかな坂道を行くと
そこに石づくりの家 こっちの小屋には牛やニワトリ
鳴き声が聞こえてきます。
あそこの急な石段を上りきると
ずうっと向こうまで広がる麦畑が見えます。
麦畑は今 いちめんの緑です。
Fermes à Auvers-sur-Oise
FIN MAI - DÉBUT JUIN 1890
オーヴェル・シュル・オワーズの農家 1890
Helsinki, Finnish National Gallery, Ateneum Art Museum
お読みいただきありがとうございました。
美しいオレンジ色の屋根に緑、そしてゴッホとは思えないような空の表現に驚き息を飲みました。未完とされていたというのもおわかりになると思います。
1903年に購入されたこの作品は、ゴッホの絵画の中で初めて、公のパブリックコレクションに入った作品です。
現在オルセー美術館で開催の企画展ゴッホ最後の2ヶ月の夏の作品、また改めてご紹介します。
Exposition « Van Gogh à Auvers-sur-Oise. Les derniers mois »