慈悲の心得
慈悲は心を清浄とする。
慈悲心に基づき日々の世俗的義務を為せ。
飢える者には施しを。
貧しい者には豊かさを。
無知なる者にはダルマの法を。
慈悲なき者には限りなき親愛を。
全てを愛し。
全てを哀れみなさい。
この世は苦痛で満ちている。
あらゆる者が苦に沈み。
心は廃れ。散漫となり。
悪心が芽生えては他者を傷つける。
苦に嘆く衆生を哀れみなさい。
苦に悶え苦しむ衆生を救いなさい。
一切を平等に愛し全てに仕えなさい。
この世は光に満ちている。
それは根元的な思想に過ぎません。
表面上あらゆる輪廻界は苦に苛まれています。
多くの者が等しく傷付き。
多くの者が等しく悩み。
多くの者が等しく壊れる。
救いなさい。
哀れみなさい。
一切を見過ごしてはいけません。
この世はただ過ぎ去るものと見て。
誰もかれもを見捨ててはなりません。
救いなさい。
苦しみに沈む衆生を。
誰もが平等に傷付いている。
誰もが平等に苦しんでいる。
誰もが救われたいと強く願っている。
ゆえに救いなさい。
数限りない衆生の海をあまねく見聞し。
数限りない衆生の山をあまねく見定め。
数限りない衆生の空をあまねく愛し哀れみなさい。
一切は苦に満ちている。
一切は煩悩の火で燃えている。
ゆえに沈めなさい。
その煩悩の火を。
利己的な欲求と願望を。
絶え間ない不断の苦しみは。
その煩悩と利己主義からやってくるのです。
ゆえに沈めなさい。
限りなく愛に満ちた慈愛の心と。
限りなく哀れみに満ちた慈悲の心で。
自らの煩悩と利己主義を深く沈めよ。
大海の奥深くに安らかに沈めよ。
慈愛の御手を瞼にかざし。
煩悩の眼を安らかに沈めよ。
愛と安らぎよ。
我が煩悩を深く包みたまえ。
慈愛の御手は母の如く。
慈愛の御手は女神の如く。
我が煩悩は愛と安らぎに包まれる。
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