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不治の病の処方箋

"帰国前逆ホームシック" に冒されて二週間。僕のとある記事に、『満月の明日は旧暦10月16日に相当して、1006年前に道長が望月の歌を詠んだ日と一致しているそうです』と教えてくれた方がいた。(返信まだです。すみません。明日の朝、起きたら必ず...)

それを聞いて病に臥せっているわけにはいかない。これは道長に勝つ絶好のチャンスだ... というわけで、くだんの満月を眺めながら、望月の歌を本歌取りした和歌と、1006年繋がりのイタリア語短歌を詠んだ。
和歌や漢詩じゃ足元にも及ばないけれど、イタリア語短歌だったら確実に勝てるはずだ。


もちつきの あとにかけたる Calvéバーベキュー
みたらし団子 なしと思えば


[歌意]
日本から持ってきた切り餅をゆで、もちつきした感じ餅にしたあとにかけていくフランスのメーカー "Calvéカルヴェ" のバーベキューソース。みたらし団子はイタリアにはないと思うので、せめてバーベキューソースをかけたらそれに最も近しくなるんじゃないかなぁ、と...


Il mio scorpione*¹
vale cento armille.
Sei tu il mio Marte.*²

Dai, sconfiggiamo Luna*³
come è successo a Orione!*¹


[日本語訳]
僕のサソリ*¹(のタトゥー)には
ヘビの腕飾り100個分の価値がある。
お前は僕の軍神*²だ。

さあ、月*³の女神と戦って、勝ちを収めよう!
オリオン*¹の件みたいに。

[注釈]
*¹ 初句のサソリと結句のオリオンは神話のエピソード繋がりで、さらに韻を踏んでいます。

*² 僕の親友のファーストネームはMarteマルテ(軍神マルス)に由来しており、かつ彼はさそり座なので、3句目は「僕の親友=軍神」とも、「サソリ(のタトゥー)=軍神」とも取れるようにしたつもりです。1~3句目にはローマ神話や、さそり座の一等星アンタレス等に関する含意はありません。

Lunaルーナ(月)を月曜日、Marte(火星) を火曜日とみなし、未登場の水曜日(=水星)で、次のタトゥーはメルクリウス(ギリシャ神話のヘルメス)を象徴するデザインにしようという意気込み(?)を表現しました。4句目には神話や占星術等に関する含意はありません。


ついでに...

サンルーフからふつうに撮った月
サンルーフからふつうに撮って、拡大した月(左上)と街灯(右下)
サンルーフから拡大して撮った月


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