夏への招待状
汗だくTシャツ
太陽の笑い声
背中に天使の羽を
生やした人の姿
羽ばたいて
独り占めしたくなるほど
鮮やかな青空
紺碧の色彩に
ワクワクが止まらない
飛び込みたい
染まりたい
むしろ飲み込まれたい
熱気をはらんだ風が
夏の唸り声を教えてくれる
流れる雲の輪郭はくっきり
駆ける白馬の形にそっくり
溶ける様に汗かき
滴る汗を手の甲で拭い
日に焼けた肌がひりひり
目深に被った麦わら帽子の
隙間から覗く太陽の光
アスファルトの向こうで
陽炎がゆらゆら手を振って
僕を手招き
夏への招待状
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