とりあえず、作って、壊して、好きなモノ
夏休みも残すところわずか。改めて、子どもに遊びに行きたい場所を聞いてみた。
「お台場のレゴランド」
「…………。」
レゴブロックは、子が小さい頃から大好きなものだ。
部屋を歩けば“ポッチ”を踏みつけ「痛っ!」となり、
テーブルの下をのぞけば“フィグ”の頭部パーツと目が合い、
掃除機をかければ「カラコロッ、カッ!」と何らかのパーツを吸い込む。
作ってはすぐ壊し、また別の何かを組み立てる……
家でもうんざりするほどレゴを見ているのに飽きないのだろうか?
「飽きない。飽きる意味がわからない」
……左様でございますか。
というわけで、お台場のレゴランド・ディスカバリーセンターに出かけた。
お台場のレゴディスカバリーセンター内には、ライド系シューティングの“キングダム・クエスト”(いつも騎士止まりで勇者になれず……)と4Dシネマなどがあるが、アトラクションの数は少ない。
ミニランドで東京の街並みの再現を見るのは楽しいが、あとは各プレイエリアでにぎやかに弾けるチビッコたちに囲まれながら、ひたすらレゴを組み立てるといった感じだ。
どんな状況下でもレゴを組み立てられる“鋼のレゴ欲”が求められるスポットなのだ。
そんな場所で大人も楽しめるのか? というと……
「宇宙飛行士・野口総一さんとレゴブロックで宇宙を学ぼう」というイベントが開催されていて、迷子の宇宙人をミニランド内で探したり、宇宙人のお友だちを作ってロケットに乗せたり……なんだかんだ楽しんでしまった。
宇宙人は、無事見つけることができた。
お友だちを作るのも楽しいし、映える。
ただ……今の子どもの年齢からすると、この楽しみ方は幼すぎる?
少し不安に思っていたところ、レーシングコーナーで宇宙船を作り始めた子ども。
コックピットを作ったり、試走させて強度やクッション性を確かめたり、ただの造形として組み立てるのではなく、短時間で“動かせるモノ”を作っている!
些細な違いだが、小さい頃、何だかわからないモノや、作り込まないビミョーな仕上がりのモノを作って満足していたことを思い出すと、ちゃんと経験をいかしてレゴを楽しんでいるのだなと感慨深かった。
「衝撃に耐えられる宇宙船を作るの、
すごいね!」
「うん……。」
小さく返事をし、作った宇宙船を大事に抱え移動する子ども。
向かった先は……
SASUKEの“そり立つ壁”のようなコース!
というか、ほぼU字型。
垂直落下させるのとほぼ同じ。
コースの先にはご丁寧に、落下破損したパーツを受け止めるボックスが用意されている……
って、ぶっ壊すこと前提かーいっ!
その後……
子は、見事に自作の宇宙船を大破させたのだった……。
とりあえず、何度も出かけているお台場レゴランドも、なんだかんだ楽しかった。
何度も行っているからこそ気付かされる子どもの成長もあった。
とはいえ……
首だけフィグは片付けてください!
頼むから!!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?