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書物忘却の備忘録

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読書歴65年、いろんな本を読んで、いろんな本を書いて、作ってきたけど、それらの本についての思い出を、書いておきます。それは自分探しだったり、人との出会いだったり、本当に雑然とした…
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#読書の秋2020

本の記憶。 ルソー『懺悔録』

ルソーの岩波文庫は『懺悔録』上・中・下巻、『民約論』、『孤独な散歩者の夢想』、五冊の文庫本…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。マルクスの『資本論』

わたしがこれまで読んだ本のなかで、一番大きな影響を受けた本はなにかと訊かれたら、わたしは…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。ロバート・フランク写真集

わたしのプライベート図書館は【沈黙図書館】という。同名のブログをアメーバでやっているから…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。横光利一の『旅愁』

わたしは五冊というか、五種類の『旅愁』を持っている。 まず、横光の死後、改造社が作った全…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。『ドリトル先生航海記』

自分のなかの読書体験の原初の記憶をたどろうとすると、わたしの場合、この本にたどり着く。小…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。鴨長明『方丈記』

2008年6月15日の朝日新聞、「天声人語」である。三年後に日本を見舞う大震災を予言したようなコ…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。 新書『丸山ワクチン』

1976年9月発行。著者は丸山千里。 KKベストセラーズから刊行された新書版、ペーパーバックである。この本はわたしの人生初ともいうべき苦難と結びついている。 発端は1983年の夏、母にガンが見つかった。胃がんで、末期でもう直しようがない、医者からあと10ヶ月くらいの命ではないかと宣告された。このとき、母はまだ64歳だった。肉親の、それも最も大切にしていた人の死を宣告されて、このときは本当に辛かった。それで、あれこれ何とかならないかと考えて頼ったのが、丸山ワクチンだった。当

本の記憶。 川村喜一著『ファラオの階段』

第二沈黙博物館の第三展示室、ファイリング資料編である。 資料はすべてテーマに分類されてフ…

塩澤幸登
4年前
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本の記憶。 『スローカーブをもう一球』

『スローカーブをもう一球』は山際淳司のノンフィクション作家としての第一作である。山際が胃…

塩澤幸登
4年前