シェア
塩澤幸登
2020年11月22日 08:04
01 序 詩人論01この作品を純粋無垢な[詩集]と考えるのには、多少の無理があるかも知れない。まず、書いた本人が純粋の詩集として読者諸氏の鑑賞に耐えるだけの自信がない。最初、詩集のつもりで編集を始めたのだが、長い作業のなかで性格変化していった。よくよく読み込んでいくと、この詩集はじつは著者の個人的なドキュメントというか、ノンフィクションの装いをまとったフィクション小説であるのかも知れないから
2020年11月25日 04:18
【作品07】 旅の場所(四)浅間高原遠く異郷を旅していると愛する人よ自然に似て 心理はあなたのいた低みに向けて流れていくそんな時 わたしはどうしたらいいのだろうわたしの旅の生活である二つのボストンバッグを放り出して原野の彼方まで走って行こうか一人旅だからいいのだわたしを悩ませるものが訣別の記憶であってもわたしの旅愁は好きな煙草に似て甘く苦い