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ある地名の風景
春まだ遠し鬼子母神ー雑司が谷 zoshigaya-2
雑司ヶ谷鬼子母神の境内には
都内でも一二を争うイチョウの巨木があります。
私もいろいろ見てきましたけど、あれは見事です。
今は冬枯れなので、この絵には入ってませんが(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1709119077961-gV8U3MH2Ow.jpg?width=1200)
ところで、前回の”千登世橋”ですが
”千歳”という言葉があるので
単純に縁起の良い意味で付けた名前だと思っていました。
でもよくよく調べてみると
明治のころ、あの一帯は”高田千登世町”という町名でした。
そこからとったんですね。
その由来はというと、
江戸時代から付近に年老いた見事な松の木があったため・・
だとすると、やはり元は縁起をかついだ”千歳”にちなむわけです。
直接橋に命名するか、町名からとるか・・
の、違いでした(笑)
そして雑司ヶ谷という地名ですが、
一説に”雑色”(ぞうしき)という地名と同じ・・
というのがあります。
大田区、中野区、東大和市に
雑色または蔵敷と書く地名があります。
関東では所々にある地名ですが、
これは朝廷の雑事を行った役人、
または中世に武家の雑役を務めた人たちのことで、
そうした人たちが住んだ場所、
あるいはそういう人に分け与えられた土地だといいます。
これが本当だとすると
雑司ヶ谷の”谷”は、世田谷・渋谷・四谷などと同じ
谷戸の地形、または湿地のことだと思いますから、
古くは”雑色ヶ谷”(ぞうしきがや)と言っていたのが
雑司ヶ谷に変わった・・
ということもあるかもしれませんね。
(豊島区雑司ヶ谷)
![](https://assets.st-note.com/img/1709118906416-kIybIsTYjB.jpg?width=1200)