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1つの資料でどの教科でも授業できる技術
先日、バイクで登校していると、広島湾の海上に2隻の船が見えた。「船曳網漁法」と呼ばれる沿岸漁業の一種である。
早速バイクを降りて、その様子を動画で撮影する。袋状の網を2隻で曳き、最後は2隻が合体すると、網の中に閉じ込められた魚はもう逃げることができない。
船上では大勢の漁師達が網を引き寄せながら回収作業に没頭している。そしてその横では海鳥達が網の中の魚を狙って集まっている。
この映像は授業で使うことを想定して撮影した。偶然撮れた映像ではあるが、撮影しながらどんな授業の使えるだろうか、とワクワクしていたのである。
このような「映像資料」であっても、ありとあらゆる教科に転用可能である。
社会科だったら5年生の「漁業」の授業に直結する。
・何を獲っているのだろうか(アジ)
・どういった漁法なのだろうか(船曳網漁法)
など…
国語だったらどうだろう。
・映像を見て見えたものを書き出しなさい。
・漁師さん達の思いを想像しよう。
・575に表現しよう。
道徳だったら…
・朝7時。この作業をしているということは、漁師達は何時から働いているだろうか。
・漁師達は誰のために働いているのだろう。
理科だったら…
・海鳥は何をしに集まってきているのか。(食物連鎖)
図工…
・映像を絵に表しましょう。
このような感じで、発問の角度を変えることでさまざまな授業展開が可能になるのである。