食思考マラソン(6)だめだった日のご飯 その2|太田充胤
この日のメニュー
前日の鍋の残りの柳川風
人参のグリル
コールスロー
前回のつづきです。
いまいちな食事に追い込まれること、あるいはそのような食事の実在について、実例を見ていきたいと思います。
さて、前回からお示ししている冒頭の献立、いかがでしょうか。ぱっと見はそれほど問題なく見えるかもしれませんが、実際食べてみるとかなりいまいちです。全然だめ!という感じではないけれども、いまいち。そういうご飯です。
もちろん、私だっていまいちなご飯を作ろうとして作ったのではありません。色々な制約や前提条件が重なった結果、たどりついたところがいまいちだったわけです。
この日、コンディション的には、料理をする気力がなくはないが、十分にあるわけではない、くらいの感じ。
しかし、疲れていること以上に大きな問題は、前日の残りの鍋によって全体の組み立てがかなり制限されているという状況のほうでした。
いま思い返せば、前日の鍋の時点で迷走していたのだと思います。
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