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小説家の詩「噴火」
灰色の中の紅が一筋
退屈な御託を並べてないで
話題の映画なんか見たくも無いよ
ヒールを鳴らして闊歩する時
口紅塗って振り返る時
ボジョレーヌーヴォーを開けるのは
他でもない自分の為だけ
爆発的に愛してよ
欲しい物はすべて奪い取る
いい子になんか思われたくない
良い人だってのはその辺にいる奴らだけさ
内に秘めたる沸々と
本当は言いたい事が山程あったのに
上手く言葉にできなくなって生きているの
こんなのって退屈じゃない?
爆発的に愛したい
あなたの事は骨までしゃぶる勢いで
ティファニーの箱はゴミ箱に捨てた
誰でも欲しがるようなものは欲しくない
きれいな瞳の奥底に潜む
まるで熱湯 千度で沸騰
沸々と底から湧き上がる情熱を
隅から隅までぶつけたおしたいのよ
私の心に火をつけてよ
すべて焼き尽くすようにさせてよ
眠る火山に火をつけて
永久凍土の野性を目覚めさせて
早く私を噴火させてよ
欲しい物はすべて奪い取る
いつだって恣に生きてるんだ
火山が噴火する程に