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オンラインで地域への没入感は得られるのか? その2(味わう企画紹介)

その1 開催に至る経緯、日程と概要はこちら

今回開催したLivingAnywhere Week ONLINE in 館山では「参加チケット」に、下記のいずれかをセットにして選んでもらうようにした。

・「旬の館山野菜ボックスセット」
・「Botarhythm A Coffee Roaster(コーヒー焙煎所)LivingAnywhereオリジナル焙煎ブレンドコーヒー」
・「館山のハンター沖さんが教えるウリボウのプチ解体体験」

それぞれについて、ご紹介。

・旬の館山野菜ボックスセット

館山野菜についてはまず地元館山の農家さんに直接コンタクト。LivingAnywhereWeekをオンラインで進めてみるということから、コロナ渦の様子、いまが旬の野菜のこと、そしてどんな企画が良いか、いろいろな角度から相談に乗っていただいた。そして今回、昨年のLivingAnywhereWeek in 館山でもお世話になった野菜ソムリエプロとして活躍されている安西理栄さんにお声かけさせていただき、実現。この野菜ボックス、入っている野菜は様々な地域の農家さんが生産されているものを安西さんがセレクト、それに追加して地元養鶏場でとれる卵をセットにしたオリジナルBOXをご用意いただいた。

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昨年のWeek in 館山でもお世話になった生産者のみなさん

そしてそれだけではなく、今回のオンラインでのWeek開催のため安西さんにおすすめレシピを準備していただき、届いた野菜ボックスをより一層楽しめるような企画に。

・Botarhythm A Coffee Roaster 
    LivingAnywhereオリジナル焙煎ブレンドコーヒー

朝目覚めと共に、そして日中なども...といえば思いつくのはお茶やコーヒー...と考えてみたら、こちらも昨年の館山のWeekでご協力いただいた元沢信明さん。

「コーヒー、どうですかね?」と突拍子もないお声がけに、「それならばLivingAnywhereをイメージしたオリジナルブレンドを作りましょう!」ととんとん拍子に話が進み、パッケージまで!

スクリーンショット 2020-06-25 17.29.50

そして関係各所を若干ざわつかせた企画がこちら、

・館山のハンター沖さんが教えるウリボウのプチ解体体験

この企画には深い深い理由があります。そこは沖さんの愛がこもった文章を引用したいと思います。スクリーンショット 2020-06-14 14.02.01

【Living Anywhere Week ONLINE in 館山】
昨年、館山で開催されたLAweekが、今年はオンラインでやります。昨年はワーケーションということで、海や里や山のコンテンツを企画したり、最終日には里まちMeetUpで進行役をやったり、大変だったけど楽しかった思い出があります。
今年は趣向を変えてオンラインということで出番無しかと思っていましたが、声を掛けていただけました(^^)v オンラインでイノシシ解体体験。面白そうなのでやってみようとなりましたが、はたして開催日に間に合うか!?(※注:自分の企画は日付調整型なので個体が確保できてから実施になります)
ちょっと長くなるかもですが、背景を説明します。
解体体験に利用させてもらうイノシシは、ウリ坊です。南房総では基本的に春~夏に子供が生まれて、母イノシシは子供を連れて豊富に餌がある耕作地を荒らします。耕作地を守るために主に罠を使用して有害駆除が行われていますが、箱罠は母イノシシと子供たちを効率よく捕ることができます。多いときには母と子が全員捕れます(自分の経験では母1頭、子7頭が一度に捕れたことがあります)。有害駆除に対しては行政から報奨金が支払われます。イノシシ大人が13,000円、ウリ坊が8,000円です。これは「罠の修繕費や死体の処理費に充ててください」というお金で、仕事にするには全く割に合いません。
自分のスタンスは「食べない(利用しない)なら捕りたくない」です。農家さんからしてみたら、農作物を食い荒らす害獣なので全滅しても良いと言う方もいますが、それは怒られてもしたくないです。ジビエのイベントをやるのも、たまに骨や皮の活用の投稿をするのもそのためです。美味しい時期の美味しい個体は、それこそイベリコ豚を越えられると思っていますが、個体差が激しく、発情期のオスは臭みが残ったりします。そこはペットフードやジャーキーなど、違った方向性で考えていますが、ウリ坊は小さくて解体が大変なので、ほぼ棄てられています。
であれば、そのマイナス面をプラスへ変えられる企画が必要です。
・まとまって捕れる → 参加者をある程度確保できる
・小さく解体が大変 → 解体体験イベントにする
・コロナで集まりづらい → オンライン体験にする
ウリ坊は内臓抜き・皮剥きまでした状態のものをお送りします。参加費の一部を捕獲者さんへ支払うことで、被害の多少の補填もできるかと考えています。
とりあえず、やってみなければ始まらないので、ご興味ありましたら是非(^o^)/

捕らえられて、しかも捨てられてしまうウリボウ、これをせめて学びのとしての教材にできないのか、なにより、いただくことができないのか。
そんな思いがギュッと詰められています。そして「マイナス面をプラスへ変えられて」、地域をより一層サステナブルにしていくためにも、というアイデアです。沖さんがやりたいこと、このYouTubeで語っています。

つづく



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