自分に還るための魔法の言葉|裏の畑Body work部
月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody workを担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓
4月9日・清明。
あらゆるものがクリアに、輝いて見える時期。春の激しさが落ち着いてようやく春爛漫という感じですが、同時に、眠くなったり、なんとなくぼーっとしてやる気が出なかったり、消化不良感があったりしやすい時期でもあります。東洋医学の世界ではこれらの症状を「春困」といいます。読んで字の如く、という感じですよね。
前半部分では、五行論的に、これらの春困はなぜ起こるのか?どのように養生するのか?についてお話をしました。
そして、後半部分では、先月からはじめたSEE Learningの実践会です。先月は「Help Now! Strategy-困った時のお助け術」という項目を紹介し、自分がストレスを感じやすい時はどんな時か?そのきっかけや身体症状はあるか?ハイゾーン・ローゾンに入った時のことなどをシェアし合いました。
先月の記事はこちら↓
この日は、「Help Now! Strategy-困った時のお助け術」で紹介されている具体的なエクササイズを9つ、みんなで実践してみました。このエクササイズは、トラウマケアの視点から万人に有効だと思われるものを紹介しています。
水をゆっくり飲む、目につく色を6つ見つける、手を擦り合わせる、などなど。
どのエクササイズもとてもシンプルですが、
からなず、
と「快・不快」を問います。
普段の生活において、快・不快を問われることってそんなに多くはないですよね。でも、問いかけることによって意識が身体感覚に向いていきます。
この辺りは、以前、田園調布長田整形外科にて実践したワークショップの記事にも書きました。
「Help Now! Strategies-困った時のお助け術」の目的は、心がローゾーンやハイゾーンに振り切ってしまった時に、レジリエントゾーン(自分が大丈夫と思える範囲)へと瞬時に戻って来れること。だから、わたしはこのエクササイズを〝心の避難訓練〟と呼んでいます。だから自分にとってパッと使いやすいものをまずは見つけて、緊急事態ではない時に、試してみるという日々の試行錯誤がとても大切になっていきます。
最後に、やってみた感想をシェアする中で、話題は「性的同意」について及びました。自分の快か不快かよくわからなかったら、異性との行為中にそれを相手に伝えるってそもそも難しいよね、と。うむ、確かにそうだ。
それは、社会で生きる中で外に向きがちな感覚を、自分の方に引き寄せて。
自分に還るための魔法の言葉なのかもしれません。
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写真提供:寺子屋てらこのゆかりさん。
ゆかりさん、いつもありがとうございます^^
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