『十牛図のワーク・第八図』宇宙意識を旅する ⑤太陽との出会い|裏の畑Body work部
月に一度のシュタイナーの絵の教室「裏の畑」。わたしは後半のBody work部で『十牛図のワーク』を担当しています。前半の美術部の様子はこちら↓
6月20日。
翌日に夏至の日を控え、陽のエネルギーを生活の中でも強く実感できる日でした。さて、この日は第5回目、十牛図の第八図の最後の回。
牛とはぐれ、追い求め、対峙し、二人で協力してたどり着いた「家」という夢とビジョンが叶った世界を表していたのが第七図でした。第八図では、その家を捨てより広大な精神世界へ開かれていくという段階なのですが、わたしの講座ではここにバイオグラフィーワークを入れ込んでいます。牛を忘れ、解脱していくプロセスがまさにバイオグラフィーワークだなと思ったのです。
5回目のこの日は、太陽系の中心である太陽に会いにいくというストーリーで誘導瞑想のワークをしました。最初に、これまで辿ってきた星々の中で最もテーマ性を感じる、ひかれる星についてふり返ります。
この日はちょうど夏至前日。太陽の力を存分に感じられる日だったので、お外に出て太極拳の動きを使ったエネルギーワークをしました。
お外でこのまま誘導瞑想・・と思ったのですが、アリンコや蚊などのゲストが多くてなかなか大変だったので室内へ移動。クールダウンをして、先ほどふり返ったテーマを持っていよいよ太陽系の中心である太陽に出会いに行く、という誘導瞑想を行いました。
シュタイナーは、人間の魂は太陽系の外からやってきて、この太陽系の中で輪廻転生を繰り返しながら魂を成熟させていると言います。惑星輪廻というやつですね。惑星が表すそれぞれのテーマは、太陽の働きの一側面を表しています。そして、死後、肉体を離れた魂はそれぞれの惑星を巡り、最後に太陽に出会った時、「十分それぞれのテーマをやり切ったのか?」と問われます。そして、やり残したことがあると、それをカルマとして設定して、もう一度新しい人生が始まります。
少し抽象的な表現ですが、惑星のテーマを一つ一つ回収するごとに、分割されてしまった光がより集まってきて、自分の心の中に太陽が輝き始めます。そして、そうなった時はつまり、惑星輪廻を終える時なのです。
だから、バイオグラフィーワークでやるようなことは、死んだ後にやることを先取りをしているようなもので、もっと大胆な言い方をすると、生き仏への道なのだなと思って取り組んでいます。
そして、バイオグラフィーワークを十牛図の第8図に取り込んだ意図としては、これまで身につけてきた一切を脱ぎ去って現世から離れ、新しい生命感を携えてまた現世に戻ってくるという世界観が共鳴していると感じたから、なのでした。
次回は、第九図に進みます。
写真提供:寺子屋てらこのゆかりさんです。
ゆかりさん、いつもありがとうございます。
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おかげさまでご好評いただいておりまして、あと若干名募集いたします。
次回は7月16日(日)10時-13時。
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