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漢の生き様がここに!『そのオーク、前世ヤクザにて』感想

オーク。

ゲームや漫画、アニメによく出てくるモンスターですよね。

ちょっと調べてみたところ。

この「オーク」というモンスター。

トールキンの『指輪物語』に出てくる。

架空の種族であるとのことだそうで。

ちょっとびっくりしました。

こういった種族が。

伝記や伝説に記載されているものだと思っていましたので。

もしかすると。

他にも。

私達の知っている種族が。

架空であるといったことが。

あるのかもしれませんね。



というわけで。

本日、ご紹介するライトノベルは、機村械人先生の『そのオーク、前世(もと)ヤクザにて』(2016年7月刊行)です。

今回は、仁義ある作品ですよ!



あらすじをどうぞ

今回もまた、「BOOK☆WALKER」さんより、あらすじを引用させていただきます。

機村械人×兎塚エイジが贈る超王道ファンタジー、堂々開幕!
第8回GA文庫大賞≪優秀賞≫受賞作。

「私はお前達オークを嫌悪している。特にお前のようなロクデナシをな」

ここは大都アルバストラ。ヤクザである鬼瀬龍平(きせりゅうへい)の意識が覚醒した時、彼は自身が『豚(オーク)』=レイガスという囚人になっている事に気付く。
そんな彼を憎み、だが自ら率いる≪天翼の騎士団≫に迎え入れたのは、ヴィオラというスカイ・エルフの女。
二人は反発しあいながらも惹かれあうように……。

一方でレイガスの自我はあの日から止まったままだ。
――俺はどこにいた、俺は何だ?――

葛藤の中、ヴィオラの身に大都の闇が迫る!
それは前世と現世の因果なのか、答えを求め男は立ち上がる。

戦え、オーク。運命をぶっ壊せ!
第8回GA文庫大賞≪優秀賞≫受賞作。

【完結】「そのオーク、前世(もと)ヤクザにて」シリーズ(GA文庫) - ライトノベル(ラノベ)│電子書籍無料試し読み・まとめ買いならBOOK☆WALKER (bookwalker.jp)


というわけで。

本日のテーマは、「オークに転生したヤクザ」となっております。




怖いが、非常に魅力ある主人公

この作品の主人公である。

オークのレイガス兼、鬼瀬龍平についてですが。

ヤクザという設定からか。

非常に漢くさいキャラクターとなっております。

元々、彼は孤児であった上に。

ヤクザに拾われ。

育てられたという設定になりますので。

こうなるのは、仕方の無いことかと思います。

しかし、です。

その強靱な体と。

強面な外見とは裏腹に。

内面は、非常に優しいです。

なんといいますか。

真の漢が出せる、やさしさというのでしょうか。

とにかく。

不器用ながらも。

その優しさに触れたものは。

皆、虜になる。

そんな格好いいキャラクターとなっております。



この作品の長所について

この作品の最大のポイントは、転生の理由です。

どうして自分は、死に。

なおかつ転生したのかが分からなかったのです。

そういった状況下で。

読者は。

その謎を追い求めるように。

転生する前の、現代でのヤクザとしての生活と。

転生した後の、ファンタジーでの生活とを。

読んでいきます。

そして、ファンタジー世界ではあり得ない。

「現代の闇」を、レイガスは見つけます。

そこからが、たまらなく面白くなっていきます!

一言でまとめるなら。

「異世界任侠ファンタジー」。

とでも言いましょうか!

その話の流れが、良く出来ている。

そういった作品となっております。



この作品の欠点につて

後半の流れがテンプレ的です。

よくある話の流れとなっています。

人によっては。

興味をそがれたという感想も出てくると思います。

しかし、いいのです。

任侠ものなのですから。

そこに、テンプレとは、無粋なもの!

そう私は、思います。



最後に

こういった異世界転生モノは。

転生する前の人物像が。

まったく分からないままに。

物語が進行することが多いのですが。

この作品は。

転生する前の人物と。

その境遇とが。

転生した後とで、うまくマッチしており。

さらに、そこへ。

「どうして死んでしまったのか」という謎を含めた。

過去の因縁にケリをつける作品となっております。

そういった意味では。

中々に、面白い作品だと思います。


さて。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

この作品に、ご興味がありましたら、是非、手に取ってみてください。


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