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【歴14年の若輩者が語る】茶道と華道の不条理
分かる人に伝われ~この不条理!
この1年、子育てをしながら、お茶会での点前・華展への出瓶、いろいろとさせていただきました。ひとえに、親先生や社中の皆様、そして何より、家族の協力に感謝です。
でも!言わせてくれ~。
本当にこの世界は不条理、コンプライアンスはどうした。パワハラは普通に今でもあるし。だから茶道・華道人口は減るんですよ。先生方。
教授者資格も取らせていただいたけど、まだまだ若造の私の個人的意見に共感いただける同業者の方がいたら、幸いです。
頑張って、高みにいきましょう。いずれは世代交代があるんだから、耐えましょう。何度泣いたかわからない稽古、そしてお茶会&華展!いつか来る私たちの時代に備えて、来年も稽古しますよ。
①お茶会・華展の不条理
合理的に粛々と進めればいいじゃない、なのになぜ今キレるんだ。
【茶道】「ここに看板を出したいから、書いてちょうだい」
→なぜ今言う。(家に帰って、習字で書いた)書道の資格あったからよかったものの、全員が全員出来るわけではないですよ。先生。
【華道】「この枝ぶりは、逆勝手でしょ」
→先生、本勝手っていいましたよね。教授の意見に寝返りましたね。
【華道】(他の社中の方々)罵倒される弟子たち。あ~泣いてる。
→なぜ、華展の会場で公開処刑をするのか。どこの社中かは分かりませんが、弟子たちのオフ会を開いて、飲み明かしたい。お気持ちお察しします。
【華道】先生と社中の方のお水替え、後片付けを手伝うのは当たり前。
→学生の頃は何も思わなかったが、家庭をもつとなかなかハード。そして、みんな殺気立っていて質問などできないから、水替えのホースがどこにあるのかなんて、聞けない。だれか助けて状態。会場に戻りたくないから、ひたすら砂利を洗って時間をつぶす。早く独立して、さっさと生けて、さっさと帰りたい。水替えだって自分のタイミングでしたいものだ。
②お稽古の不条理
【共通】お稽古代は必ず新札(※茶道の場合は袋に入れて、扇子の上に袋を載せる)
→令和の時代に新札に両替しているそこのあなた、同業の方ですね。
【共通】お中元、(茶道は炉開きも)お歳暮の習わしは、姉弟子に聞いてみて
→姉弟子さんが年上すぎて、気軽に聞ける仲じゃない。。ましてや連絡先なんて聞けない。事前情報の刷り込みが多すぎて、恐れ多すぎる。
そして、社中によって本当にばらばら、社中が変わると一からやり直し。誰か基準作ってよ。
【茶道・華道】茶道では茶入の仕覆を「脱がせる」。でも華道の水仙の稽古で、はかまを「脱がせる」というと、めちゃくちゃ怒られた。
→茶道では普通なのにな。ちぇ。
【茶道】シャンプーのにおいがするから帰れ。
→入門して間もない頃のこと。お茶やお香のにおいを邪魔するからという理由も知らないときに。事前に言ってくださいよ、先生。それも、察しなきゃだめですか。昭和の世代の人たちは普通にできるんですか。平成にも教えてよ。
【茶道】姉弟子よりも早く来い
→とても良い勉強になりますが、稽古の1時間半前集合で、さらに着物着ていくのはなかなかハード。家庭をもっていると難易度はより上がる。
③社中の不条理
【?】弟子の破門→学校の部活の外部顧問の座を奪ったかららしい
→絶対言わないけど、何か理由があったんですよ。物事を一面的にとらえてはだめです。道を極める者が、そんなに感情を露わにしてはだめです。絶対言わないけどね。
【?】弟子の破門→お家元のご親族と会話したのが気に食わなかったらしい
「あなたみたいに身分の低い者が話していい相手ではない。旦那さんがどんないい地位にいようとね。あなたには関係ないことなの。気分悪いわ。今日はもう帰りなさい(二度と稽古に来るな※お稽古代はしっかり請求)。」
→え。令和の時代に身分制度まだあったんだ。録音しておけばよかったな。パワハラ・モラハラのテンプレいただきました。判例とかもいろいろみるけど、ここまで明確なワードが出てくる人もなかなか珍しい。
【?】弟子の青年部の役員引き受け
「まだ技術も人格も一人前ではないのに、勝手に引き受けて。私が恥ずかしいじゃない。」
→そこは素直に喜んであげましょうよ、先生。思っていても私に言わないで~。
【共通】弟子の個人情報(家族情報・年齢・学歴・勤務先・役職など)は社中に共有
→これは、もう全然珍しくないこと。令和の時代のコンプライアンスを知ってる世代は、きっとひいてしまうレベル。師匠クラスのコンプラ研修をした方がいい。絶対。今すぐ。私しましょうか。
聞いてもないのにな~私も言われているんだろうな。
聞いていい情報もあれば、「あの人は、政治家の妾だからお金があるとか」聞きたくなかった情報まで。
もう自分の情報を口外するのはやめようと誓った。
④許状の不条理
【共通】許状のタイミングは、先生と社中の方々との兼ね合い
→実力を見て、進めてくださる先生もいれば、姉弟子さんがまだ進んでいない職位だったら、遠慮しなさいという無言の圧力で、数年同じままの職位なんてざらにある。でも、お稽古は続いていく。コスパがいいわけじゃない場合もある。
【共通】許状取次のお礼も社中によってばらばら
→申請料と同額のところもあれば、半額のところもある。でも菓子折りの上にお礼を載せてお渡しするが、許状をいただいてからというところもあれば、申請時にということもある。
⑤親先生の不条理
【共通】実力と名声のある先生に付こうとすると、70~80代になるが、
この年になると、健康上の理由でお稽古ができない、うつ病になった、認知症になった、感情のコントロールが効かずいきなり怒鳴り散らすなど、弊害が大きい
→すごく褒めていただいたお稽古の次の回の稽古では、怒鳴り散らされたり、、私にも問題はあると思うが、「師匠の老い」は意味深いテーマである。
この件で、私はお稽古に行くのが憂鬱になり、有給まで使って、怒鳴り散らされる意味なんてあるのかなと思ったら、可笑しくなり、怒られている途中に自分で自分を笑ってしまったら、またまた逆鱗に触れて、お稽古を帰らされてしまった(このときもお稽古代は請求された)。
【華道】今度ある華展に代花をするかもしれないから、席札を貸してといわれる
→この社中をやめるとお伝えしたのに、席札はいまだに帰ってこない。華展だって、社中をやめるんだから出したくないのに、もう決まっていることだから、代花してあげるからと。出瓶代とか花代とか請求されるのかな~。。やだな~。。トラブルになりたくないし、家元の総務部に電話かけようかな。弁護士に仲介してもらおうかな。あ~やだな。
まとめ
ここまでが、歴14年の現時点で思っている不条理です。
でも、茶道も華道も私はすごく好きで、先生とか、その他のしがらみがなければ、純粋にとても人を成長させてくれる文化だと思いますし、一生をかけても極めていく面白さがある道だと思っているので、お稽古は一時中断を繰り返すと思いますが、絶対にやめません。
私と同じように苦しんでいる、中堅世代の茶道人・華道人に伝わればいいなと思って書きました。
法務らしく、権力やしがらみに屈しずに、逞しく、しなやかに道を極めていきたいと思います。