見出し画像

学習指導⑥「主体的・対話的で、深い学び」を考察する❷

「主体的・対話的で深い学び」について考察します。

あくまでも、自分の中で噛み砕いた、個人の考えの色合いが強いものですので、ご承知おきください。

「教育基本法」
「小学校学習指導要領(平成29年告示)」
「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編」

を参考にしながら考えました。

以前の「学習指導④『主体的・対話的で深い学び』を考察する」の続きです。

〇対話的とは

「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編」には,

子供同士の協働,教職員や地域の人との対話,先哲の考え方を手掛かりに 考えること等を通じ,自己の考えを広げ深める」というように記載されています。

「対話的」とは,大きく4つに分けられるようです。

一番イメージしやすいのは,「子ども同士」の対話であると思います。よい授業には子どもの協働する姿が表れることが多いです。

このとき、子どもの「対話したい。」「対話する必要がある。」という必然性に基づいて,対話できるようにしていく必要があります。対話を取り入れることありきにならないように,気を付けていきたいです。

「教職員との対話」においては,授業の中で教師との対話の重要性にも触れたものかと思います。授業の導入や机間巡視,全体での交流など,様々な場面で教師と子どもの対話は見られますが,「自己の考えを広げ深める」とあるように,あくまでも子どもの思考を広げたり,深めたりするためのコーディネートとしての対話が重要であると思います。


「地域の人との対話」においては,地域の人材の協力を得て,子どものよりよい学習に生かすということであると考えられます。ここでも,地域の人材に協力してもらうことありきにならずに,学びを深めるための必要性に応じて取り入れていくことに留意したいと思います。


「先哲の考え方を手掛かりに」ということも記載されているのが印象的でした。直接、人と対面して話を聞くことだけにとどまらず,歴史的な人物の思想や考え方に触れ,自己の考えを深めることも「対話」になるようです。

他の対話と異なり,子どもが自分自身の今の考え方と比較しながら,より深い考えに移行していくための営みであるという感じを受けるので,自己との対話ともいえるかと思いました。


いずれおいても,独りよがりの学びにせず,交流をすることでより深い学びを実現するための取組であると考えると,

教師に求められるのは,「ただ話を聞く。」「ただ自分の意見を伝える。」だけにならないように,自分と相手の考え方に触れ,そこから何を学び取るかという意識を常にもたせることであるのかと思います。

みなさんも,「対話的」についてどう考えているかお聞かせください。捉え方の間違いや,「このようにも捉えられる」という点などご指摘ください。

今日も心に余裕をもっていきましょう!