今年の桜は長かった気がした。 散るのは淋しい。 天が持っていってくれて淋しさをカモフラージュできたと思った。 けれども思ったよりも耐え抜いた。 その場に居座り続ける…
砂時計。浪漫。 時計と呼びながら、別に時間を計るわけでもなく、紅茶のお供にするわけでもないが、見入ってしまう。 ゆっくりと静かに落ちる砂を眺めている時間は、何も考…
わたしは大事なことや好きなものは最後に取っておく。 食べものもそうだし、話す順番も、本当に言いたいことは最後に言う。 夏休みの旅行も、できれば休みの最後の方に入れ…
香
2024年4月14日 02:05
今年の桜は長かった気がした。散るのは淋しい。天が持っていってくれて淋しさをカモフラージュできたと思った。けれども思ったよりも耐え抜いた。その場に居座り続けるのも考え物だと思う。もう少し。そう思うぐらいがちょうどいい。儚さがいいのだ。儚さが美しい。もういいかな、そう思うのも罪悪感に見舞われる。飽きられる前にかっこよく去れたらどんなに良いだろう。
2023年11月11日 13:57
砂時計。浪漫。時計と呼びながら、別に時間を計るわけでもなく、紅茶のお供にするわけでもないが、見入ってしまう。ゆっくりと静かに落ちる砂を眺めている時間は、何も考えずに浸ることができる。落ちてゆく砂にその日あった出来事を乗せ、消化していく。もはやなんでもないのだ。そんな何でもないことこそ浪漫なのである。
2022年7月28日 14:26
わたしは大事なことや好きなものは最後に取っておく。食べものもそうだし、話す順番も、本当に言いたいことは最後に言う。夏休みの旅行も、できれば休みの最後の方に入れたい。大事なことがあとの方が、溜まりに溜まって到達した時の喜びが倍に感じて、楽しみがあとにあればあるほど、楽しいことが終わったあとの虚無感が少し解消される気がする。しかし、大事にしすぎて、頃合いを見計らいすぎて、結局タイミングを逃した