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空想小説

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思いつくままに書いた空想です。
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2024年2月の記事一覧

140字小説『ひと休みしましょ』

今日はお茶会。 「久しぶりですね」 「寒い日が続いたね」 「年寄りには酷だよ」 「若者だって…

achi-ko
8か月前
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140字小説『戻れないわ』

また失敗した。 何度同じことを繰り返すんだろう。 泣いても無駄。 過去は消え去ってくれない…

achi-ko
8か月前
6

140字小説『きみのもの』

君が綺麗な花を持っていた。 「そっちのほうがいい」 「じゃあ交換してあげる」 素敵な花が僕…

achi-ko
8か月前
7

140字小説『雨の月曜日』

一睡も出来なかった。 こんな時は妖怪カフェだ。 「おはよう。あら、また寝てないのね」 猫娘…

achi-ko
8か月前
13

140字小説『独りの恋よ、ゆっくりおやすみ』

あなたに恋をした。 楽しかった。嬉しかった。 あなたの声を聴くと、心が喜んだ。 片想いでい…

achi-ko
8か月前
5

140字小説『空の音』

空が夕焼けに染まる頃。 音楽室から聴こえてくるピアノの音。 誰が弾いてるのか、みんな知らな…

achi-ko
8か月前
5

空想小説/13『おかえり』

仕事で失敗した。 家まで泣きながら帰った。 もう行きたくないな。 「ただいま…」 誰もいない部屋なのに。 ふと味噌汁の匂いがした。 テーブルを見る。 「…あ、」 具沢山の味噌汁と、メモ。 『お帰り。あったかいうちに食べて寝て』 来てくれたんだ。 ありがとう。 「いただきます」 懐かしい味。 ただいま。

140字小説『束の間』

海へ来た。 今日は久しぶりに逢える。 「寒いから無理しなくても良かったのに」 「逢いたかっ…

achi-ko
9か月前
10

140字小説『初恋からの手紙』

ポストに手紙が届いていた。 祖母宛てだ。 よれよれの封筒。 早速、仏壇に供えた。 「あと少し…

achi-ko
9か月前
7

空想小説/12

『わたくしに、お任せあれ』 「お困りのようですね」 「はい?」 いい天気だなぁ。散歩でもす…

achi-ko
9か月前
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