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140字小説『きみのもの』

君が綺麗な花を持っていた。
「そっちのほうがいい」
「じゃあ交換してあげる」
素敵な花が僕に来た。
いい匂いだなぁ。
でも。
「やっぱり、そっちが」
「いいよ」
また戻ってきた。
かわいい。
なのに。
「ねえ。そっちの」
「君は君の花を育てるんだよ」
そっか。
僕が大事にしてあげたらいいんだ。

ようこそ、僕のガーデンへ。

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