洋画 『 ウェルカム トゥ ダリ 』 レビュー
2人の愛の形は、老いても変わらない――。
あらすじ
画家・ダリの半生を、画廊で働き始めたばかりの青年視点で描いた作品。
画家を目指すものなら誰もが憧れたダリの人生の裏側には、かけがえのない女性の姿があった。
若さを手元に置きながらも寄り添い続ける2人の姿は、実に不誠実で実に苦々しい。
2人の愛が垂れ流す狂騒に、1歩退きながらも、誰もが魅了されていく――。
感想
原題「ダリランド」も、邦題「ウェルカムトゥダリ」も、言い表していることは同じだなと、感じました。
それくらい、物語の筋はわかりやすく、解釈しやすかったかと思われます。
そして、ダリに詳しくなくても、全然楽しめる映画でした。
というのも、私がダリに対して全く知識がなく。
エズラが出るという理由で見に行ったのでね!!
結果を言えば。
ダリ好きや、ヒューマンドラマとか好きな人は、とても楽しめる映画で、エズラを堪能するには物足りない映画でした。
有名な歴史上の人物を映画にした!みたいな作品は数多くありますが、今まで見た中でも、それなりに楽しめた映画でした。
朝一の敵・眠気にさえ打ち勝つことができていれば、もっと楽しめたと思うんですけどね…。この映画を最後に、朝活に映画鑑賞はやめようと思いました。絶対どこかのシーン見逃す。
急だったこともあり、何も調べずに見に行ったので、何を描いた作品なのかはわからないままの鑑賞になりました。
ダリの半生を描いた、で合っていればいいですが。
私はそんな半生の中の1部である、夫婦の姿を描いた作品なんだろうなと思いました。
そして、2人ともとても幼稚な愛しか持っていなかった、というのが私の個人的な感想です。
それでも夫婦として成り立っていたのは、ダリの執着と人間としての欠陥があったからだろうなと思います。
2人の間にあったのは、需要と供給が合致した愛。
それが2人を夫婦として成立させていたんだなーと。だから、妻も離婚しなかったし、できなかったんでしょうね。
前の夫とは違って。
夫婦にもいろんな形がありますが、私には無理な夫婦像でした。
こういう作品はいろんな見方ができるので、次見たらまた違う感想をもつかもしれません。
夫婦じゃないところに目が行くかも。
ちなみにですが、この作品で1番美しい!と思ったのは、ダリの若いミューズでした。
まじで綺麗だった…!
ピックアップ 『 ガラ・ダリ 』
愛の形は人それぞれ。
それは違いであって、良し悪しではないでしょう。
でもこの人の愛の形は、あまり好きくない。
生涯を支えあった2人でしたが、この映画を見て思ったのは、恋愛面での人の成長のしなさ加減でした。
ダリに恋をした理由も、若いミュージシャンに恋した理由も、きっと同じ。
まだ芽の出てない芸術家を支え、有名にする。その瞬間を支える自分にこそ、価値があると。彼女は思っている。
彼にとって私はいなくてはならない存在。
その立ち位置が、彼女にはとても必要だったのでしょう。
他者を愛するというにはおこがましいほどの、承認欲求にまみれた自己愛。
彼女が持っていた愛の形は他者に与えるものでも、共有するものでもない。理想の自分に浸るための愛だったのではないでしょうか。
創作のヒント
とくには何も……?
見つけられず。
ただ、「サイン帳」は今後使える作品があれば、取り入れたいアイテムです。
まとめ
めちゃくちゃ面白かったです!(だいぶ毒づいた感想ではありましたが)
エンタメ作品とは違う面白さなので、スッキリ感はありませんが、この余韻も大好きなんですよねー。うまく言葉にできないんですけど。
推し活のいいところは、こうしてまた新しい何かに出会えるってところですよね!
この余韻は新しくないけど、はじめていく劇場に行動範囲が広がりました。
(行ったことのない場所ではなかったけど、こういうときでもないと絶対行かない場所でした。だから、行くときちょっと迷ったよね笑)
落ち着いた雰囲気、良かったです。また行こー!もう少し涼しくなったらね。
(辿りつくまでに大汗かいた)
そういえば、こちらの作品。R指定作品です。
軽く男女の営みがあります。
【おまけ】個人的注目作
本編前に流れる広告に惹きつけられたことは、何度ありますか?
私は指で数えられる程度です。(夏は要注意。ホラーの広告が絶対に流れるから!)
今回もありました!面白そうな映画!!その名も、
「ヒッチコックの映画術」
(気になる方は公式サイトをチェック!)
映画の歴史を変えたといわれる?(無知ですみません)ヒッチコックの映画の撮り方をヒッチコック(を演じる役者)が裏側を語る映画、みたい。
実際、どういう映画なのかは見てみないとわかりませんが、絶賛ムビチケの購入を悩んでいるところです。
今回みたいに朝一しかなかったらキツイよー。
(期限まで、あと10日もないな?)