「読書」について

中学生に読んだ本
高校生に読んだ本
大学生に読んだ本
社会人1年目に読んだ本
社会人5年目に読んだ本

書籍の主なジャンル、抽象度、難解度等は読む時期によってまるで異なる。

これは、読書の経験(読んだ冊数の増加)に伴うことで、手に取る書籍の質が上がる、わけではない。
「本から知見を得る」ことは、往々にしてあるわけだか、あくまで情報収集の域を超えていない。

読者の実社会での経験の蓄積により、考えうる世界や対象が拡大することによって、それらを自ら思考することによって、思考の質(クオリティ)が高まるとして、

例えばその状態で手に取った、昔理解できなかった本が読めるようになったとき、

ようやく、先人の視点と同じ(もしくは同じくらいの)目線で世界を見ることができるようになった。

と言えるのではないか。

即ち、
「私たちが本を選ぶのではなく、本が読み手を選ぶ」のである。

その点、本の価値は普遍である。

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