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沸いた感情に汚いものなんて一つも無い

ネガティブな感情を出すにあたり、間違っても相手と論争したり、中傷したり、ネット上で侮辱的な発言を投稿することは適切ではありません。
そのようなことを行うと、自分自身や他人に不幸が訪れるだけです。

時には「嫌なものは嫌だ!」と感情を表すことは、人間として健全な反応です。我慢できないほどの暴力や嫌がらせには、積極的に声を上げたり、逃げることも必要です。
心が疲れ果てているのに、「不条理なことにも耐え続ければいつか報われる」といった根性論に基づいて頑張ることは、骨折しているのに全力で走り続けることと同じです。心は必ず折れてしまいます。

不条理な目に遭った場合、相手が誰であろうと、家族や関わりのある人、正当な意見を述べている人、自分より地位の高い人や低い人、知らない人、年上や赤ん坊、弱者であろうと、嫌だと感じたならばその感情は尊重すべきものなのです。

しかし、ただやみくもに普段からネガティブな感情を他人に向けてしまうと周囲との不調和が生じやすいので、極力普段から自分の中で放出し、自分で自分の味方するクセをつけておくと生きやすくなるはずです。

ネガティブな感情を肯定することで、自分は異常だとか、罰を受けるのではないかといった考えは不要です。
それは冷たい思考の奴隷になっているだけであり、湧き上がった感情に正直に従い、共感して吐き出すことが大切なのです。もちろん、罰が当たることはありません。
むしろ自己肯定感が高まり、他人に対しても親切になることでしょう。
自らネガティブな感情を内に抑え込み、他人に向けているため不幸が始まるのです。

ただし、感情の出し方として注意したいのは、その方法が周囲と不調和にならないようにすることです。
例えば、ネガティブな感情を一人で発散させるために、お酒を浴びるほど呑んだり、違法薬物等に手を出すのは、結果として周囲との不調和を産みます。
買い物やゲーム、ギャンブル等の依存性が高いものにも注意が必要です。
程々にたしなむ程度なら問題ないでしょうが、自分を破滅させるほどのめり込むのは危険な行為です。

周囲と不調和を生む行為に執着してしまうのは、自分自身への洞察がまだまだ浅いのだと言えます。
そこには何かしらの悲しみや怒りの感情が必ず隠されています。
自分の本音が解らないときは、そこにスポットライトを当て、じっくり自分と向き合う必要があります。


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