幸せの栞
今、私の目の前に広がるのは、小さな街の光景です
以前、引越す前の家の窓からは
隣接した大型公園の緑が広がっていました🌿
季節折々の木々の色合いが、いつも当たり前の様に目に入って来ました。
それでも2人の娘たちの子育てや、仕事や、介護が重なっていた時は
そんな有難い自然の風景に目を向ける余裕は、あいにく有りませんでした。
少し時間の余裕が出来た頃に
やっと家の近くの自然に目をやる事が出来ました。
土日ともなると大きな荷物を持って
BBQやスポーツに繰り出すファミリーで
広場も駐車場も、沢山の人で賑わっていました。
どんな時でも「人」を感じる事が
私にとって、当たり前となっていたような気がします。
もしかしたらそれは「混雑」に近い感じ方だったかも知れません🌿
今、窓から見える小さな街は
珍しく若い世代が多く、必然的に平日は出勤後の静けさが目立ちます。
人混みの中で当たり前に育った私には
平日の昼間の「人」の少なさに、戸惑う事もありました。
それでも夜になると、立ち並ぶ家々に灯りが灯されて
夕焼けに照らされる穏やかな時間が流れます。
きっと、どの家々でも
慌ただしく夕食の準備で追われているかも知れません。
それでも帰る事が出来る家は
「やっぱり暖かい」大切な場所であると思います。
ひとつひとつの家の灯りの下には、それぞれの暮らしがあり
笑顔も涙も、愚痴も、願いも、生きているからこその特別なものたち🌿
なるべくなら、穏やかに健やかにと願いますが
生きていれば家の明かりさえも、切なく感じる事もありますね。
その中のひとつには、わが家のものもありまして
もうたくさんは望まず、欲張りはしませんが
小さな「笑み」を育んで
そっと誰かにお裾分け出来たなら
こんな幸せな事は無いと思っています🌿
どうぞ家々の灯りが消される時
「今日も一日頑張った!」と終われますように・・・
思い出し笑いをひとつだけ
唇のスミに浮かべつつ
グンっと小さく伸びをして
栞を挟んで、また明日🌿
ギャラリーからお借りしたのは
大好きな「hoho」さんの作品です🥀ありがとうございました
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