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不本意入学した人に届きますように!国内留学のすゝめ①

新年度、始まりましたね!
新生活を迎えた方も多いのではないでしょうか。

この記事は大学入試に失敗して、不本意ながらも第一志望校ではない大学に入学した方々に見てもらえたらと思って書きます。また、何かにチャレンジして頑張ったけど努力が報われなかった方にも届くといいなと思います。
失敗しても前向きに生きてる自分を伝えたいんですが、結構暗い話題になることをご了承ください笑 あと、深く考えずだらだらと書くので、拙い文章ですがお付き合いください。

国内留学 = 超絶ポジティブな不本意入学への解釈

後ほど改めて書きますが、僕は大学受験に失敗し第一志望でない大学に入学・卒業しました。入学した大学は目指していたところよりも偏差値が低く、自分の高校から好き好んで (?) 行く人はほぼいませんでした。高校卒業時に同期に「お前どうしてそんな所行くんだ?浪人しないのか?」と言われたことを覚えています。正直、入学直後はなんでこんなところに来てしまったんだろうという気持ちもありました。ただ、高校までの環境からは心機一転ともいえるでしょう。

周りの人を見返したい、一矢報いたい。そして何よりも、これまでの自分を変えたい、未練や葛藤を捨て去りたい。そんな一心で自分に言い聞かせた概念が究極のポジティブ思考、「国内留学」です。

進学した大学は、受験した中で最も自宅から遠く、第一志望と比べて偏差値が一番離れている (低い) 大学でした。そして、都会暮らしだった自分には非日常的な農場や自然が身近にあるキャンパスでした。これはもはや留学だろ!笑 アメリカの州立大学に行った人なんかの話を聞くと、勉強以外やることがないくらい田舎だと聞きます。自分の環境もそんなもんだろう、今まで出会ったことのないような人たちと知り合おう。まっさらな環境で新しい目標を作ってやってやろう。今思えば、こういう思考を早いうちに持てたことが今のキャリア、生活に直結しています。もちろん、現状を変えるには計り知れないほどのエネルギーがいります。ただ、一つずつ変えていってまっすぐ進めば、将来はいい方向に進むと思います。あくまで一個人の体験ですが、未練があるまま新生活に突入していった方々にこのnoteを見てもらえると嬉しいです。

高校時代のパッとしない自分

高校時代の自己紹介をしたいと思います。
高校では野球部でした。ポジションはベンチです。あの当時、なんだか燃えるものがなかったんですよね。何というか、目的意識だとか、目標設定だとかができなかったんです。目的があいまいだからやることもパッとしない、結果が出ないから自信もない。何となくそんな感じでした。学生時代に部活、勉学、学校行事に励める人、心から尊敬しています。

自分の高校は中高一貫の進学校でした。中高一貫校だと6年間の積み重ねが成績にもろに出てくるので、受験期の頃の僕の成績はひどいものでした。昔から生き物が好きだったので、何か生物系の研究でもしたいと漠然と考えていました。野球そのものは得意じゃなかったけれど、仲間と過ごす時間が最高に楽しかった自分。ただ、そこで受験が近づいてきて、成績と必要なスコアとの差に気づくわけです。

野球と生物の研究の2つを比べた時に、後者の方が今後の自分にとって重要になるだろう。そう考えた僕は、みんなより一足先に、高校3年になるタイミングで部活をやめました。あの時に必死に引き留めてくれたチームメイトは最高の仲間です。彼らに涙ながらにかけてもらった言葉は一生忘れません。後悔はしましたが、大事なものを捨ててでも頑張ろうとも決意しました。

先ほど述べた通り、当時の自分は目的意識なんてろくに持たず、漠然と中高の6年間を生きた人間です。そんな奴がいきなり大学受験だ、目標に向かって頑張ろうなどできるわけがありません。受験でもなんでも、明確なロードマップ、短期的、中長期的な計画、強い意志がなければ、よほどの天才でない限りうまくことは運びませんよね。勉強もしてこなかった、目的意識も漠然としている。そんな自分が、ある日を境に「大事なものを捨ててでも~」などと言っても結果なんてすぐには出ません。一年という限られた時間の中で受験勉強を完成させなければ。そんな焦りと自分の甘さが、無意識に自分を追い詰めていました。

ぶっ倒れる

今でも忘れない、某年7月15日。いつも通り自習室に行き、1時間ほどたったころ。突然目の前がぐにゃっとなり、頭が浮きながら体がぐわんぐわんと回転するような症状が出ました。立ち上がるもまっすぐ歩けず、さらには吐き気までしてきました。必死の思いで帰宅し、そのままソファに寝転がりました。そのあとは1日中、めまいと嘔吐。何度戻したかわかりません。夜になってもおさまらないので、両親に大学病院の急患に連れて行ってもらいました。

「メニエル病」
翌日の再検査を経てそう診断されました。原因不明、おそらくはストレス性の疾患で、内耳のリンパ液の循環が悪くなり (むくみのような状態)、めまい、耳鳴り。吐き気を発作的に繰り返す病気です。今のところ根本治療は無く、すぐ快復する方もいれば何年も症状が続く方もいます。僕は10年ほどが経った今も耳鳴りと片耳の聴力低下が残り、半日程度で収まるめまいの発作が1-2年に数回ほどが出ます。

発作が出てからは、とてもつらかったです。まずは症状。受験期は1週間に数回は発作が出て1日中ぶっ倒れていました。それに、週一の通院もなかなかきつかったです。
もちろん受験勉強にも支障が出ます。数字に表れるのはもちろんつらかった。でも何より、受験に打ち込むと決めたのに中途半端になっているのが堪えた。自分でも何が起きているのか、どうしたらコントロールできるのか分からず、理解をしてもらうために自分の状況を説明するのも億劫だった。通院のたびに学校に遅刻して、授業の途中から教室に入るのが嫌だった。負い目を感じていたからこそ、そんなんじゃ合格できないよ、みたいな先生方の言葉はずきずきと刺さった。結局、共通テスト (当時のセンター試験) のころになっても症状は回復せず成績が向上しない中、なんとか受験日程を乗り切りました。

第一志望に落ちる

第一志望校は国立大学でした。前後期どちらもダメでしたが、滑り止めで受けた私立大はなんとかすべて受かりました。ただ、合格した大学はすべて、周りでは行く人はいませんでした。世間一般的には中堅大学あるいはそれなりに名が知れている都内の私大ですけど。
当時、自分と仲良しの人は大体が旧帝大かそれに匹敵するようなレベルの所に入学しました。塾や高校の先生、友人は高偏差値至上主義というか、偏差値の高い大学に行けるかで人生が変わる、といった考えが普通であったし自分も何の疑いも持ちませんでした。普通に学歴コンプに足突っ込みかけてました笑 まあ、体力面、精神面の両面で浪人する気は起きなかったし、費用対効果も見込めないだろうということで私立大への入学を決めました。

これまで、合格した大学を訪問したことはなかったし、ぶっちゃけ、その学科で何ができるかなんて全然知りませんでした。合格したところをどう選べばいいかなんて分からなかったし、どうせ偏差値の低い所 (=知り合いの誰もいないところ) に行くなら、ということで各大学の事務に電話をかけました。○○大、××大、あとあなたの所で迷ってるんですが、何やってるか教えていただきたいので大学の方に案内してもらえますか?と。三校のうち、二校はお断りされました。残りの一校は快く引き受けてくれ、簡単な学科紹介とともに、その教授の研究室見学までさせていただきました。そこの学部4年生ともお話しをさせてもらい、ここならいいかもと思えました。そこは三校の中で一番偏差値が低く自宅から一番遠い、しかも広大な自然付きという、今まで自分が経験したことのないもの (上から目線でごめんなさい…!) がたくさんありました。現実的には、偏差値が高く都心に近い方が、ヒト、モノ (情報)、カネが集まり、就活やその後のキャリアに有利だろうとは思いました。ただ、偏差値や大学のブランドというのに嫌気がさしてました。また、初心に帰ると研究者を目指していたわけで、その大学の教授は進路によっては大学院で他大を受験することも十分あり得るということを教えてくれました。その教授の言葉を信じて、そして自分なりの目的意識をもって大学生活を送ることになりました。

最後に

暗い話ばっかりでごめんなさい!!この後の事も書きます。
大学生活はめちゃくちゃ楽しかったです。そして、今に繋がる目標が設定できて、それを少しずつでも達成できていることがすごく嬉しいです。

僕がこのシリーズを通して強調したいのは、大学受験に失敗したからと言って恥じることはないし、思ったほど偏差値やら数字はそこまで重要じゃないということです。この先、やり直す、見返すチャンスがあなたを待ってます。きっと、何度でも。僕はメニエル病こそ全快してないけれど、当時の人たちにはもう後ろめたい気持ちも持たずに、面と向かって自分は何とかやっているといえると思います。

環境変化は、それがどんな変化であれ、自分が大きく成長するチャンスです。自分のせいだと思うのはわかります。それと、環境に対して責任転嫁する気持ち、自暴自棄になる気持ちも死ぬほどわかります。傷は小さくはないです。だからこそ、失敗から立ち直れるまで、ゆっくりナメクジレベルでいいのですこーしずつ進みましょう。そしていつかもし立ち直れたなら、これでもかというくらい自分をほめましょう。いつかそんな日が来るかもしれませんよ。皆様の新生活に幸あれ!

第二弾もアップするのでぜひ!次は明るい話題です、たぶん!笑
では!Moi moi!!


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