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アルバイトは見た!路地裏の日本料理店(大将編)

渡りのバイター#31
素数記念日はパラレルワールド

バイトを渡り歩く
スキマバイトマスターを目指して絶賛修行中
あるときはホテル。また、あるときはスーパー
そして今日もたえこは
見るともなく見てしまったのです…

とある秋のゆふぐれ。
市中の喧騒を少し離れたところに
その通り名に由来する大きなお寺さんが通りを塞ぐことで入り組んだ路地をつくり出す。
整然とした街とはまた違う地の空気を纏い、
よそ者には凛としてそっぽを向くような
そんな入り組んだ路地裏にある
日本料理屋さんにお運びさんの仕事に行きました。

あれっ、思ったよりカジュアル笑

飲食店経験者の募集に応募するたびに、
少し緊張が走ります。そう、経験はありますが
それは20年以上前の若かりし日々。
10年ひと昔だとすると、ふた昔前です。笑

なので、飲食店で1番好きなのは1人で行う洗い場
次に調理場、そしてホール。

募集はホールがメイン…
しかし、そこはおばさんの図々しさと
だてに家事をサボって夜な夜な外でご飯を食べているわけではないはずだ!
もっとも、よく行くのはDX化が進んだスシローですけど。
と、まぁ自分を奮い立たせ日本料理屋さんのお運び仕事に行ってきました。

長めのエントランスを抜け、引き戸を開けると
まっすぐ奥へとカウターが伸び、大将が仕込み作業の真最中です。
強面の大将、白い割烹着に大きめのピアス。
ピアス?スキンヘッドにピアス。
歳は五十くらいに見えますが、もっと若いのかも。

奥から三十半ばとおぼしき安定感のある
簡易な和服姿の金髪女性が出てきて…金髪?

ん?パラレルワールド?
この世界線は千と千尋か

私、勘はいい方なんです。
だから余計にでしょうか。雰囲気掴みかねる!

無口な大将としっかり者の社員

ホール仕事はそのパツキン姐さんが早口ではありますが実に丁寧に細かく教えて下さいます。
細かく背景まで教えて頂けるのは本当に助かります。
おばさんはフリースタイルなので変な独自のアレンジを加えがちなのです。

わからないことは大将に確認して下さい。
それは大将が指示します。
でも、ですよ
大将全然目が合わないし…
めっちゃ無口ですやん。見た目怖いし。

30分程、色々教えてもらいながら準備して
お客様をお迎えです。
ホールはほぼ1人で15名の団体!
コース料理!
がーん。
団体さんのドタバタ話は次回、親族編に続きます。
乞うご期待!

ラブストーリーは突然に

私、勘はいい方なんです。
でも最初全然わかりませんでした。
途中、ん?と思う事があり、手が空いてから聞いてみたんです。

あのシャイボーイ(大将)とご夫婦?

答えはYES


…やられた!笑
やるな、大将。

後編に続く。

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