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わたしが出会った三人の移住者の3つの共通点

別に移住特集をしているわけではないのですが、気づけば他の場所から移り住んできた人と話す機会が増えてきたので、この辺でちょっと分解してみようと思いました。

年齢も経歴もバラバラな三人

一人目は、この街が好きで移ってきたところ、またまたこの街が好きで移り住んできた男性と出会って結婚した結果、ふたりでお菓子屋さんを継ぐことになった元専業主婦。

二人目は、彼氏が地元に帰るというので着いてきた結果、結婚してそのままそこに住み続け、自分でフリーペーパーの編集室を立ち上げた関西人ママ。

三人目は、今までずっと仕事人間だったけど、老後こそ妻と共にゆっくり過ごそうと、ふさわしい場所を探していたところ今の島を見つけ移住。その後、ゆっくりするどころか、どんどん自分の居場所を見つけてのめり込むことになった80歳の男性。(見出し写真の方です。)

この、どう見てもバラバラな三人に共通点はあるのでしょうか。それとも共通点があるかもしれないなんていうのはわたしの思い込みなのでしょうか。

共通点1、そもそも今の仕事をするために移住していない

移住者の中には、「あの街に移住して、こんな商売をしよう!」「本社を移転して田舎で暮らそう!」みたいな明確な理由がある人もいると思います。ただ、わたしが出会った三人はそうではなかった。

みんなそれぞれ違った理由があって移住してきたんです。

例えば、お菓子屋さんを継いだ元専業主婦。20代から住み始めたこの街で、今の仕事を始めたのは4年前。お菓子作りは好きだったけれど、まさか仕事にするとは考えてもみなかったそうです。

共通点2、今の仕事を通して街に馴染んでいる

仕事をするために移住してきたわけではないとしても、生活していくためには働かなければいけなかったり、この場所に住んでみて「必要とされている仕事」があったので、それを始めたり。

例えば、海を臨む景色が最高な島に移住した80歳の男性。彼が移住したのは68歳。そもそも仕事を定年退職したから、ゆっくりと奥さんと島で暮らしたいと思って探した場所でした。

たまたま地元の人から声をかけられて始めることになった「ボランティアガイド」という仕事。結局、その後の12年間のほとんどの時間を費やすことになっていきました。でもこの仕事があったからこそ、島に顔なじみができ溶け込んでいくことになります。

共通点3、自分のことを移住者だと思っていない

その街が小さければ小さいほど、地元民と移住者の距離って大きいのかなと思います。地域によっては排他的な場所もあるでしょうし、いつまでも「外からきた人」として扱われることもあるのでは?

フリーペーパーの編集室を立ち上げた関西出身のママさんは、自分のことを「この島の人になれたような、なれてないような・・・でも、移住者という気持ちはない。」と言っていました。

なぜか?もちろん、移住してきて20年という長い歳月のおかげでもあるでしょうし、そもそも結婚を機に「わたしはここの人になる」という心持ちで来ていたというのもあるでしょう。


この三人のストーリーが気になる方はこちらからどうぞ。

▼一人目

尾道の老舗お菓子屋に飛び込んだのは、普通の主婦だった。

▼二人目

子供にとっては学校、大人にとっては夢が叶う場所。そんな島に住んでいます。

▼三人目

島の歴史を追求して気づいたこと。この性格は、意外とガイドに向いている。

(ちなみに、こちらの後日談。島の歴史を話しているところ、後醍醐天皇の次男 牧の宮を連れて来たのは、”多賀谷水軍”ではなく”忽那水軍”の誤りです。とわざわざご連絡がありました。ご自身を凝り性と言われているだけあり。細かいところまで気づかれるマメさに脱帽です。)

今週の「ひろしまほんと」


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