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おにぎり事件。僧侶だって人間です。

見出し写真のゆかりさんは、言いました。

「話しとる途中で、保護された猫を連れて近所の人が来られるんですよ。その時ちょっとだけ抜けるけど、すみませんね。」

打ち合わせをしていると、小さめの段ボールとキャットフードを持ったおじいさんがお寺を訪ねて来ました。

「この子なんですけどね・・・」と、段ボールから出てきたのは黒い子猫。ちょっとケガはしているみたいだけど、ミャーミャーと元気な声で鳴いていました。

驚いたのは、ゆかりさんの手際の良さ。

獣医学校とか出とるんかな?って思うくらい、めっちゃ手際がいいんです。慣れた手つきで身体中をチェックして、うんちの様子とか何時にどのくらいごはんを食べたかを確認し、傷の状態もパパッと把握。週明けには、あの子と一緒に動物病院に連れて行ってワクチンとかもろもろ手配します。と。

”あの子”の方をふと見ると、部屋の隅のゲージにもう一匹!ここは、動物の駆け込み寺か!?と思わせる状態。

あとから聞くと、「ホームページには、動物の保護は承っておりません。てはっきり書いてるんだけどね。でもなぜか、『地域名 猫 保護』で検索するとうちが出てくるんですよ〜!(笑)」とのこと。これも一つの命。連絡をもらったら放っておくことはできないそう。


このエピソードを読んで、この人が自殺未遂をするほどに追い詰められた過去があるとは誰も想像しないんじゃないでしょうか。しかも、「おにぎりが作れなかった」ということをきっかけに。


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ちなみに、ポッドキャストの収録に伺った日。「うちの子になりましたー。」と、あの日の子猫を抱いて出てきてくれました。


今週の「ひろしまほんと」


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